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神の所業。


「ほら、そっち飾り付けしておけ!ケーキも忘れるなよ?」


「なんだかお姉ちゃんの店盛り上がってるね。」


「今日はイクスの地区予選。ハルの祝勝会の準備。」


「みんなーハルさんから連絡来たっすよー!モニターに注目するっす!」


 ───


「おーい、みんないるかー?いるな?今日は待ちに待ったイクス当日だ!言ってなかったけど俺は今まで本気を出したことがない。だから今日は俺の全力を全世界に見せつける。勿論各地区の政府とアンドロイドに目をつけられるけどそれが目的だ。今俺の名前はこの世界で知らない人はいない程有名になった。となれば政府は俺の事を迂闊に手を出す訳にはいかなくなった、という訳だ。俺はおまえ達のボスだからな、格好いい所見せてやるよ。そうだな……あんまり短くてもつまんないから5分だ。5分でケリをつける。見逃すなよ?そろそろ準備しないとか……じゃ、後でな!」


 ───


「うぉおおぉー!!ハルさーーーーん!!!」


「……ハルちゃん、気をつけてね。」


 ……


 ……


『さ、ハル様いよいよ始まりますね。』


「あぁ、始めから全力でいく。」


《いよいよ開幕します、イクスinヤマト!今年は第2地域、そしてヤマト不動のエース、メールクリオルスが不在という大波乱!そこで選ばれた第2地域代表はなんと皆さんご存知、世界のハルるん!指定校首席という事で実力は申し分なさそうですがその真偽は如何に!異例づくしの今大会ですがその結末は間もなく知ることになるでしょう!》


 どこからともなくアナウンサーの声が聞こえる。


「なんか凄いな……きっと盛り上がってるんだろな。」


『ワクワクしますね、さっさと片づけてケーキ食べましょう!』


《みなさんご存知かと思いますが改めてイクスinヤマトを説明させて頂きます。ヤマト地区南方に人工的に作られたこの大陸で制限時間無しでのバトルロイヤルが始まります。しかし殺人はNGとなっています。つまり行動不能にするか降参させるかでの決着。この広い大陸、まずは相手を見つけるのも一苦労、出会うのも一苦労。各地域7人の代表者は常に無人のカメラ数台で撮影しているので皆様には臨場感ある映像をライブでお届けします。さて、それでは選手を紹介させて頂きます!まずは──》


「選手紹介だって。胸が高鳴るな。」


『ハル様、今日はどんな感じていきますか?』


「そうだなー、戦隊物風でいくか。」


《続いて第2地域!説明ご不要、ヤマトが誇る大スターハルるん!!ハルるん、聞こえますか?》


「聞こえてるよー。」


《ハルるん今日も可愛いねー!じゃあ意気込みを一言いいかな?》


「みんなー、ハルだよ♪こんな大会に出て心配してる人も大勢いると思います。だからこれだけは言っておきます。」


 強化ジャマー付きのリストバンドを外す。

 今日は全力だ、この大陸がふっ飛ぼうが関係ない。

 地下深くからマグマを呼び出し上空には見たことのない程巨大な雷龍。地割れが起き周囲の岩や木は浮かび上がっている。

 この世に地獄があるならばここが地獄。


「……おい、見てるんだろ?おまえ達の探し続けてるものはここにあるぞ。だけどな、簡単に奪えると思うなよ?覚えておけ!俺の名前はハル。俺がこの世界で一番だ。」 


『よっ、世界一!』


 喋り終わると同時に背後から爆発を起こす。

 戦隊物をヒーローが登場する時にやるあれだ。

 背景が地獄過ぎてヒーローを通り越して大魔王感が出てしまったが……

 アナウンサーの声が止まる。

 無理もない、あんな事が出来る人間はこの世界にはいない。

 それこそ神の所業である。


「アナウンサーさん、もう始めてもいいかな?友達を待たせてるんだ。」


《……へっ!?はっ、はい!それでは……イクスinヤマト開始です!》


「よーし、サクラ!俺とお前の力、この世界に見せつけてやろうぜ!」


『ラブパワー全開!』

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