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僕が住んでい所は、会社から徒歩10分ほど歩いた所にある独身寮である。
この独身寮は、昔アパートだった所を会社が買い取り、改築したものである。
独身寮は木造2階建てになっていて、玄関ホール横に管理人室がある宿屋のような作りになっている。
管理人室には、パートさんが9時から18時まで勤めていて、掃除や宅配便の受け取りを行っている。
有料になるが、頼べば個人部屋の掃除、洗濯などをお願いでき、まさに独身には最高のサービスである。
部屋は上下合わせて16室しかなく、会社でもこの寮に入るには大変苦労したのである。
実家が遠い、会社の役職がないなど、いろんな条件をクリアしないとけいないが、僕は運もありスムーズに独身寮に入る事ができた。
部屋は、廊下+約6畳1間だが、風呂トイレがついていて、なかなか快適である。
残念な事は、収納がかなり狭い事と、キッチンがない事くらいだ。
まあ、かなり安く住まわせてもらっているからしょうがないが、お金を貯めてちゃんとしたアパートへ引っ越す事を胸に秘めていた。
僕は寮の玄関で靴を履き替えていると管理人室より姿は見えないが「おかえり~」と女性の声が聞こえた。
僕はいつも通りに「ただいま」と返事を返す。
やはり、家に誰かがいて迎えてくれるのはとてもいい気分である。
引っ越して本当の一人暮らしになったらこんな挨拶もなくなるかと思うと、もう少し歳を重ねてからでもいいかなと何気なく思う。
僕の部屋は一階の一番奥にあり、今日の晩御飯をどうしようか考えながら自分の部屋の前まで来た時に、ドアノブに”荷物あり”の看板がぶら下がっているのを見つけた。
それを見た瞬間に、あっ実家の母からまたなんか送ってきたと直感した。
看板を持ちすぐに管理人室に行き「すいません、荷物取りに来ました」と声をかけた。
「はーい」の声とともに、40代位の女性の管理人が出てきた。
僕は、荷物ありの看板を管理人に渡し、岩田ですと名前を名乗った。
「少し待ってね」と言い、看板を持って管理人室に荷物を探しに行った。
すぐに、管理人が両手で段ボールを抱えて戻ってきた。
「岩田洋一」さんですか?と聞いてきたので、「はい」と返事をすると、「受け取り伝票にサイン」して下さいと言われ、僕は送り主と送り先の名前を確認した。
やはり、送り主は母からであり、間違いはなかった。
僕はすぐに受け取り伝票にサインし渡した。
「はい、確かに」と言うと、荷物の段ボールを手渡ししてくれた。
荷物を持ってみるとまあまあの重量があった。
今回は少し重いと僕は思ったが、実家はありがたいなと思った。
僕は、荷物を部屋まで運んだ。
すぐに荷物の中を確認したかったが、まず窓を空け部屋の喚起を行い、電気ポットからお湯を注ぎインスタントコーヒーを作ってベッドに腰かけた。
そして、タバコに火をつけ一服した。
そう、仕事が終わりコーヒーを飲みながら、タバコを吸う、それが、最近の僕のリラックスの仕方である。
職場でもタバコを吸うが、休憩時間が短くゆっくり吸っている暇がない為、昼休み以外は実質禁煙状態である。自分は、ヘビースモーカーではないので、あまり気にしないが、かなり禁断症状が出ている人も会社にはいるらしい。そうゆう話を聞くと早くやめた方がいいとは思うけど、これがなかなか辞められないのが現状である。辞めるくらいなら最初から吸わなければよかったのだが、高校3年生の夏部活が終了し、今まで遊ばなかったような友達と遊び始めた。
その年の冬休みに友達が父親のタバコを盗んできて、みんなで試して見ようなんて言い出したのだ・・そう、それが始まりだった。当然、みんな初めてタバコを吸った瞬間にむせて「なんだこれ、何がいいんだ?」などと言っていたが、一度で懲りずに何度もみんなで挑戦している内に、慣れてしまったのが原因だった。
悪い友達と遊んでいたかと言うと実際はそうでもない。
やはり、どうしても大人がやっている事に興味があり、真似をしたかっただけで、悪いとか犯罪とかそうゆう心はまったくなく、興味だけであった。
当然、興味は女性にも向けたが、興味が湧いただけで彼女とゆう存在が出来るわけでもなく、女友達までの進展だった。 僕にとっては女友達とゆうだけでも十分な存在だった。
僕の通っていた高校は工業高校だった為、女性が全体の1割にも満たなかったのも理由の一つだが・・言い訳だな・・モテるやつはモテていたのが現実だった。
高校時代は、どうしたら彼女が出来るかなど、笑われるかもしれないが、真剣に友達と議論をしていたが、社会に出てから会社の先輩に誘われて、会社同士の飲み会に数回参加したら、あっさり?少し年上の彼女が出来てしまい、高校時代のあの議論は何だったんだと今では懐かしく思う。
まあ、人との出会いなんて偶然とタイミング、双方の思いがある程度一致したら、苦労なんて実際にないに等しいのである。人はそれを運命の出会いと言うが、運命なんて実際あるの?と僕は思っている。
その出会いは必然だったとさえ思っている。そう、出会うべくして出会ったのだ。




