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僕の1993 春  作者: まさひろ
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 僕は、この手紙を読んで、呼吸困難のような息苦しさを感じ布団にうずくまった。

 どの位時間がたっただろう、僕はその苦しさから少しだけ楽になり、とりあえず落ち着くために、熱いコーヒーを入れてタバコに火をつけた。

 コーヒーを飲みタバコを吸ったが、タバコの味が全然しなく何を吸っているのか、わからなくなったので半分程吸ってタバコの火を消した。

 僕は、どれだけ大事な事を忘れてしまったのかと自分を少し責めた。

 そして、自問自答を繰り返していると、美奈子の言葉を思い出した。

 『いい過去ならいいけど、もし悪い過去だった場合、洋一が変わってしまうのが嫌なの。今のままの洋一であってほしいと思ってる。交通事故で頭を打ったせいで失われた記憶なんて、どう考えてもいい記憶だと思えない。だって、みんな嫌な事は忘れるでしょ?私も嫌な事があった時、さっさと寝てしまって忘れよと思うもの。だからね、タイムカプセルなんて取りに行かないで今まで通り楽しく遊びにいったりしたいなと思ってるの。ねえ、洋一、タイムカプセルの事は忘れて』

 たしかに美奈子の言う通りだったかもしれない。

 しかし、真実を知ってしまった今では、過去をくやんでもしょうがない。

 現実から目をそらさずに、再度、手紙を読んだ。

 この『やすお君が死んだのは僕のせいだけど、みんなには言えませんでした。』とはどう言うことだろう。

 みんなには言えないとゆうことは、僕以外の人は真実を知らないとゆうことになる。

 僕のせいとあるが、どうゆう経緯で僕のせいなのだろうか・・・

 やはり、昔の友達達とあって少しずつ話を聞いた方がいいと心に決めた。

 そして、真実がわかるまでこの手紙の内容は僕の心にしまっておくことにした。

 

 夕飯時になっても僕はまったく食欲がわいてこず、手紙の事ばかり考えてしまいどうにかなりそうだったので、寮を出て近くのコンビニエンスストアでビールを2本買って寮に戻った。

 ビールを飲みながら早く酔っぱらって寝たいなと思ったが、考えるほどアルコールは僕の体に浸透せず、そのままおしっことして体外に排出されるのであった。

 それでも、深夜1時すぎには睡魔に襲われいつの間にか寝ていた。

 ふと窓から入ってくる太陽の光で目が覚めた。

 時刻はすでに12時をすぎていて、一瞬今の状況を理解できなかったが、今日は15時に美奈子と待ち合わせを思いだし、まずシャワーを浴びて、髭を剃り、新しい下着と服に着替えて家にあったパンとコーヒーを食べた。

 今日美奈子に会って話す内容を考えていた。

 美奈子には、当然手紙は内緒にして他のことは隠さずに話そうと決めた。

 余計な心配をさせたくないのと、まだ真実もわからないのに話してもしょうがないと思ったからである。

 そして、寮をあとにした。

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