81.『古の悪魔』
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
あの事件から数日後の事…
アサシン一同とシロは、天界の厚意で治療や検査、そして宿泊をさせて貰えていた。
談話室
アカネ「いやぁ…なんとかなって良かったなぁ…」
ネム「平和的解決って奴だね!」
ネス「で、ラール、あんたに聞きたいんだけど…」
ラール「ん?何?」
ネス「結局、倒して欲しい神って言うのはあのライオウとか言う奴で合ってるの?」
ラール「合ってるよ。でも、まさかウイに倒されるとは思わなかったなぁ…でも、苦労して依頼は受けてくれたし、ライオウも権力無くしたしで、後で振り込んでおくよ」
アカネ「マジか!ラッキー!」
ラール「君らじゃなくてリーダーを労ってだよ。彼女はウイにも勇敢に立ち向かったんだ。神にも挑む度胸は買わないとね」
モコ「ご主人かっこよかったよ!」
ネメシス「俺らはウイの圧に完全に動けなくなっちまったからな…」
ネス「仕方ないわよ…でも、普通なら生きる為逃げるとかの行動を取るはずなのに、逃げなかっただけでも偉いわよ」
ネム「ネス…」
サスケ「俺らを擁護して…(ネス「あんたは戦え」俺への扱いは変わらなかった…」
ミヤ「そう言えば、その後どうなったの?」
シロ「さぁな?ウイが眠って終わったからな」
ラール「それなら大丈夫だよ。しっかりとこの宮殿の治療を受けれてるっぽいし」
ミヤ「それだけでも良かったよ…」
ラール「それと、アンもウイもお咎めは特になし。逆にライオウは今まで持ってた地位を全部取り上げられて、今後の天界の政権にはなんも口出し出来なくなったよ」
アカネ「当然の処遇だな」
ネム「ねぇ!あんだけ好き勝手したんだから当たり前だよ!」
レン「そう言えば、私達をここに呼び出したのってラール?」
ラール「僕じゃないよ?」
アカネ「え?じゃあ誰が…」
アーロン「私ですよ」
扉からアーロンが入って来たのだった。
モコ「ああああアーロン様!?」
シロ「まさか、アーロンさん直々の呼び出しとは…」
アーロン「そんなにかしこまらないでください」
モコ「かしこまりますよ!アーロン様と言えば、異世界でも歴史書に載る程の偉業を成し遂げている偉人クラスの方…」
シロ「それだけじゃない。アーロンさんは、前天界の当主でもあるお方だ…俺達とそもそも格が違う…」
アーロン「そんな大した事はしてませんよ…」
アカネ「うちの異世界出身の奴らがかしこまり始めた…」
ネス「このままだと話が進まないから!で、私達を呼び出したのは、何か理由があるの?」
アーロン「そうですね。まずは、今回の件についてお礼を言わせてください…ウイの件、ありがとうございます…」
アーロンが深々とアサシンに頭を下げる。
異世界出身の2人は度肝抜かれ、そして、他のメンバーもこの光景には驚きを隠せない。
アカネ「お、おう…」
サスケ「お偉いさんから頭下げられるとこんな気分なんだな…」
ネス「私としては、ウイを見てると、なんだか、昔の私を見ているようで放って置けなかったの…だから、助けたいって思いの方が先行した感じよ…」
アーロン「…そうですか…ですが、助けてくださった事には変わりありません。あなたが立ち向かわなければ、きっと私も妻も、アンも、そして天界そのものが良くない方向に進んでいたのは間違いありません。」
アカネ「て事は、俺ら魔界だけじゃなく天界も救ったって事か!?」
ネメシス「調子乗るな」
ラール「救ったのは君らと言うより、君のところのリーダーだけどね?」
アカネ「すっげーグッサグサに刺されたんだが?」
アーロン「ですが、皆さんの活躍には変わりまりません。なので、ギルド『アサシン』皆さんの手柄であるのには変わりありません」
アカネ「なんだ?この聖人?アンレベルの聖人だな…」
ネメシス「アンみたいな善人が生まれた理由がわかる人物像だな…」
ネス「ただ私達にお礼言いにきただけじゃないでしょ?」
アーロン「はい。以前、皆さんの身体検査を細かくさせていただき、レンさんやネスさんから聞かれたら質問『悪魔との契約で取られた代償』や『能力』そして『魔力』なども調べさせていただきました。その結果はラールさんが持ってます」
ラール「それで僕も呼ばれたんだよね」
サスケ「お前が結果持ってるのかよ」
ラール「なんなら検査も僕が関与したよ?」
ネメシス「マジか…」
アカネ「てかレン。悪魔との契約の代償、気にしてたんだな…」
レン「うん、たまに寝れなかった時もあったし…」
ラール「まぁ結果も出たし、そんなに不安がる必要はないよ」
そう言うと、複数枚重なった紙を検査を受けたメンバーに配った。
アカネ「えっと…ん?どう言う事だ?」
ラール「かなり専門的な事が乗ってるからわからないと思うけど…まず、簡潔に代償について話すと、君ら6人は何も取られてないよ」
ネメシス「マジか!」
レン「この『特に身体的外傷なし』って代償だよね?」
ラール「そうだよ。そして、これはアーロンに詳しく話してもらった方がいい事なんだけど…」
レン「?アーロンに?」
アーロン「はい…ネスさん、アカネさん、サスケさん、ネメシスさん、ネムさん、レンさん…皆さん、“古の悪魔”と契約してる事がわかりました…」
アカネ「いにしえの…あくま?」
ネス「そう言えば…初めて契約した時…あいつ…『古の悪魔』って言ってた気が…」
アーロン「はい。あなた方6人はとんでもない悪魔と契約しています」
アカネ「その悪魔って相当やばいのか!?」
シロ「やばいなんてものじゃないぞ!」
ネメシス「どれくらいなんだよ!」
シロ「古の悪魔は、肉体を持たない…魂だけの存在なんだ」
サスケ「今のとこ恐ろしくないぞ?」
アーロン「恐ろしいのはその後です。古の悪魔は契約と称して、あなた方の体に入り込み、魂と融合する事で肉体を乗っ取ろうとするんです」
アカネ「はぁ!?あいつ!!騙しやがって!!!!」
アーロン「まぁ、騙されてはいますが、彼らに対処はできます」
アカネ「なんだ!?」
アーロン「むしろ、彼らの魂を呑み込んでしまえば良いんです。その為にも、『自我』は保つようにしてくださいね」
ネス「大丈夫よ。何人かエゴの塊みたいな奴しかいないから」
アカネ「サラッとディスんなや」
アーロン「今のところ、皆さん乗っ取られる気配はないので大丈夫ですよ」
ネメシス「安心だけど、むしろ、俺らそのものが代償になってるも同然だもんな…」
アーロン「そうですね…ただ…」
そう言うと、アーロンはネスを見つめる。
アーロン「ネスさんだけは、もう悪魔の気配を感じないんですよね…」
ネス「え?」
アカネ「まさか、エゴイストすぎて悪魔に勝ったとかか?」
ネス「はっ倒すわよ?」
アーロン「いえ、どちらかと言えば、悪魔はネスさんを『乗っ取る』ではなく『支える』や『見守る』に近い感情なのかもしれませんね」
ラール「ちなみに、残りの5人はバッチリ乗っ取ろうと動いてるから気をつけてね!」
アカネ「なんか、ネスだけズルくね?」
ネス「知らないわよ」
アーロン「それだけ悪魔があなたを気に入ったのかもしれませんね」
ラール「それと、もう一つ、君らにはしっかりと『7つの大罪』も刻まれてるよ」
レン「7つの大罪って、あの大罪?」
モコ「まぁ、その大罪だろうね…」
ラール「各種言うけど、ネスは憤怒、アカネは傲慢、サスケは強欲、ネムは嫉妬、ネメシスは色欲、レンは怠惰だよ」
シロ「暴食はいないのか…」
ラール「今のところ不在だね」
アカネ「ネスが憤怒って…解釈一致だな(笑)」
ネス「あんたが傲慢なのも解釈一致だけどね(怒)」
ネメシス「レンが怠惰って意外だな」
レン「お兄ちゃん、色欲なんだね…」
サスケ「なんかネム嫉妬わかるわぁ…」
ネム「サスケの強欲ってまんまじゃん!」
モコ「全員で醜い争いしないで」
シロ「話が進まん」
ミヤ「それで、次の能力だけど…」
アーロン「そうですね…能力ですが、まず、ネスさん」
ネス「?」
アーロン「ネスさんには『感情を操る能力』がある事がわかりました」
ネス「…やっぱり…」
モコ「あの時、開花してたって事ですか?」
アーロン「おそらく、あのタイミングで目覚めたのかと…」
アカネ「感情操るって…相当やばくね?」
ラール「多分、最低人を廃人に出来るね」
レン「お姉ちゃん…」
ネス「そんな目で私を見ないでよ」
アーロン「そして、レンさん」
レン「?」
アーロン「レンさんには『相手の心を読む能力』がある事がわかりました」
レン「え?」
アーロン「それも、あなた、悪魔と契約した直後から持っていたそうな…」
アカネ「お前そんな初期から持ってたのかよ!」
ネム「でも、レンって人の心読むの苦手だし、良いんじゃない?」
レン「ある意味気疲れしそう…」
アーロン「そして、ミヤさんには『弱い存在を支配できる能力』があります」
ミヤ「アクアの持ってた能力だ…」
ネム「まんま刻まれたんだね」
ミヤ「でも、アクアみたいな扱い方はしないよ」
ネス「次が魔力についてだけど…」
ラール「魔力については僕が話すね。ネスとネム、ミヤ、レンの4人はある程度の魔力は持ってるよ。ただ、ミヤとレンの2人は能力に魔力を使うから魔法自体は使えないよ。それと、ネスはこのアサシンの中でも魔力量は桁外れに高かったよ」
ネム「私は普通くらいなの?」
ラール「異世界基準で見たら可もなく不可もなくだからマジで普通だよ」
アカネ「逆に俺らないとか?」
ラール「君ら3人は能力も発芽する可能性はないし、武器生成で魔力使い果たしてるから君らの魔力量はヘボだよ」
サスケ「俺ら足手纏いかよ!」
ネメシス「あぁ…面目ねぇよ…」
ラール「まぁ魔獣と戦えるだけでも十分でしょ」
アカネ「俺だってカッコいい魔法とか使いたいのに!」
ラール「無いものねだっても仕方なく無い?」
ネス「これで、大方色んな事がわかったわね」
モコ「これで色々今後の戦略とか練れるんじゃない?」
ネメシス「今回のこれで俺らの能力値もある程度わかったんだ。今後はこう言うのも活用していこうぜ!」
ネム「むしろポジティブに捉えておかないとね!」
レン「クヨクヨしてても、何も始まらない…」
ミヤ「アカネも凹んでたら目標完遂できないよ?」
アカネ「そうだな…俺の目標を果たす為にも目の前のことには前向きに取り組まないとな!」
サスケ「切り替え早っ!まぁ、そうじゃないとむしろ気持ち悪いな…」
アカネ「よし!今後の目標どうするよ!」
ネス「自分で決めなさいよ」
アーロン「あの、助けてもらっておこがましいかもですが…皆さんがいいのであれば引き受けて欲しい事がありまして…」
アカネ「?なんだ?依頼か?」
アーロン「そう受け取ってもらって構いません。ついて来てください」
そうして、アーロンと共にとある場所へ向かう一行だった。




