疑問
キラキラと光るアクセサリーに囲まれながら、店員さんと話す
「この指輪たちですか?」
と指を指す。
「指輪というか”リング”かな」
「昔よく訂正されたよ、ただの指輪じゃないって”リング”だって」
ファッション用だからか”リング”って名称にこだわりがあるのか——
近くに寄って一種類ずつ吟味するようにみる
「結構無難な形のリングばかりですね」
「そうだね」
お兄さんは偶像を綺麗に拭くことに集中していた
色々と見ているとリングの下の方に説明的なものが壁に掛かってあった
【親指につけるものから小指につけるもの、どこにつけるかによって意味合いが変わる】
有名なものだと左手の薬指だろう、意味合いは愛や絆の象徴だと言われている
するとあるものが目に入る、小指につけるものをリングを見つけた
「これかっこいいな」
シルバーの装飾、詳しくはわからないがギリシャ語?かルーン文字?みたいなのが荒く彫られていた
(誰かに向けられた愛の言葉とかなら気まずいな、、)
「どれどれ、何かいいの見つけた?」
「これですこれ」
リングを手に持ち店員さんに見せる
「あーこれね」
店員さんが少し険しい顔をする
「え、なにか曰く付きですか?」
「曰く付きっていうか、最近売りにきた人がすごい人でね」
「どんな人ですか?」
「なんかねーそれ売りに来た時に『セットで売ってくれー』ってものすごくて、これこれ」
持ってきたのは親指にはめるタイプのリングだった。
「こっちはゴールドなんですね」
セットで売りに出したいと言っていたものはゴールドだった
(本当に愛人に送るようなリングなんじゃ、、、)
「何かの縁だしこれあげるよ」
「え、そんなことしちゃっていいんですか、てか押し付けられてる??」
「う〜んなんのことかな〜」
(はぐらかしてる、、シルバーの方は買おうと思ってたから、いいけど、、ラッキーか?)
「まあ多分大丈夫だから!俺は石井真守よろしくね」
「次は何か買いに来てよ、割引するよ」
石井さんは手を出した、それに応じるように、握手をする
「僕は刻乃龍馬です、よろしくお願いします?」
「んじゃとっきーって呼ぶね、俺のことはいっしーとかでもいいよ」
少し謎な店員さんにギャルのようなリズムであだ名が決まったり、曰く付きな?リングを譲り受けたりしたが、色々なことが知れたのでラッキーだろう




