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第一話 避けようのない死

 とある男子高校生がいた。その男の名は、金城真也(かねしろ しんや)。16歳である。ボサボサの黒髪に、目の下にはくまができている。


「ふあ~~~~、眠っ、今日学校か。」


真っ暗な部屋だった。カーテンは閉じており、隙間からは光が差し込んでいる。部屋の広さは約9畳。

壁には真也が毎晩遅くまでやっているゲーム、「TOP OF THE PLAYER」通称TTPのポスターが貼られている。


「遅くまでゲームやりすぎたな、、頭が痛い、、」


真也は昨晩遊んでいたゲームのことを思い出す。


"TOP OF THE PLAYER"、 よくある剣と魔法のファンタジー世界を冒険するVRMMORPGゲームだ。


ただこのゲームは、他のゲームとは明らかに違う点が複数あった。


それは、物理エンジンシステムとアバターシステム。現実とほぼ同じような物理環境と自由度MAXのキャラメイクシステムによるものだった。ゲーム内で怪我をすれば動きが鈍くなり、お腹も減る。このゲームはもう一つの世界と言っても過言ではない。


これにより、世界一人気なゲームへと上り詰めたのだ。


真也はこのゲームをやりこみ、トップランカー入りを果たした。



「職業: 魔剣神」



このゲームで最高難易度の職業。その真髄は、剣と魔法の両立である。


このゲームはレベル製であり、スキルにもレベルが存在する。魔法は詠唱するか、自分の頭の中で術式を組み立てないと発動しない。


更に戦闘時、戦況を読む必要があるため両立は不可能と思われていた。だがそれを可能にしたのが真也、プレイヤーネーム:(くれない)だった。


昨晩、真也はそのゲームにいる12のボスの1体のソロ討伐に成功していた。


真也は起きるのをためらいつつも、ベッドから出て学校の制服に着替える。


「よし、学校から戻ったら、周回してやる」


真也は気合を入れ、着替えた後学校のカバンを持つ。玄関へ歩いて行き、後ろを振り返り呟く。


「いってきまーす」


この言葉が親への最後の言葉になることを真也は、思ってもいなかった。








家の敷地を出て大通りへと向かう。

学校への通学路だ。車の通行量は多く、よく渋滞になっているが今日は珍しく通行量は少なかった。歩いてると後ろから女の子が走ってきた。


「真也!おっはよーう!!!今日も天気は快晴でいい天気だね!!」


女の子の名前は望月美玲(もちずきみれい)、真也と同じ16歳である。茶色と金色が混ざった髪の毛に、くりっとした目。身長は165cm。


いかにも美少女としか言いようがない見た目だ。真也と美玲は幼馴染で小中高すべて同じ学校に通っていた。


真也は眠たそうに答えた。


「美玲おはよう。。。今日もきれいだね。」


真也がそう呟いた瞬間美玲は顔を赤らめ、


「な、な、何言ってるの?!寝ぼけてんじゃないの!!」


そう叫びながら真也の背中を叩いた。


「痛っ?!何すんの美玲、、」


「うっ、うるさい!!早く学校行くよ!」


美玲は駆け足で歩き始め、その後に続くように真也も歩き始める。

しばらく歩いていると、工事現場が見え、美玲が工事現場を通り過ぎたその時。

後ろから猛スピードで走ってくる車が見えた。


不運なことに車はいきなりコントロールを失い、クラクションを鳴らしながら真也に向かって突っ込んだ。


(あ、やべっ、これ死んだわ)


だが車は真也に当たらず工事現場の敷地にそのまま突っ込んでいった。

美玲は、


「真也!!大丈夫?!」


と焦った様子で駆け寄ってくる。真也は地面にヘタリと座り込み、


「ああ、大丈夫だ、、」

(マジで危なかったぞ、死んだかと思った)


心の中では焦っていた真也はまず美玲を安心させる。

美玲は良かった、と安堵していた。


が、そんなことを思った次の瞬間、真也の頭上から工事現場を囲うフェンスが倒れ、それに続くように鉄骨が上から降ってきた。真也はその瞬間、


(あっ、今度こそ終わった、死んだ。。。)


と心の中で確信し、声を出す間もなく鉄骨の下敷きになってしまった。体は完全に潰れ血が吹き出している。真也の意識は徐々に薄れていき、目の前が暗くなっていく。


「あ、ああ、なんで俺がこんな目に合うんだ、、、くそっ、、、」


かすれた小声でつぶやき、拳を握りしめた。


すぐそこで美玲の声が聞こえるが何を言っているのかわからない。


目の前が暗くなり、


「カタストロフ、周回したかったなあ」


心のなかで後悔を吐き出し、意識が完全に途絶えた、、、、、


初投稿です!投稿頻度はまだ不明ですが、応援してくれたら嬉しいです!

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