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修羅の経ー京都異神殲戦ー  作者: 柿元俊人
1/10

プロローグ




古来、日本では罪や穢れを忌み、それから逃れる為に神事によって浄め祓うという風習があった。



この国に現存する尤も古い歴史書である古事記では、地上で人間が犯す罪や農耕の慣例を破る罪を、



生剥いきはぎ

逆剝さかはぎ

阿離あはなち

溝埋みぞうめ

屎戸くそへ

上通下通婚おやこたはけ

馬婚うまたはけ

牛婚うしたはけ

鶏婚とりたはけ

犬婚いぬたはけ



と呼び、天つ罪と国つ罪という十の罪を数えた。


これらの罪は通常の祓詞では浄化しきれず、大祓詞を持ってしてのみ浄められると言われ、よって、人々は大罪を恐れ、それによってもたらされる穢れを何よりも怖れていた。


穢れは積り、そこにとどまり、神の怒りや悪鬼の悪行となす。





日本の歴史は悪鬼魍魎との戦いの歴史でもあった。




罪咎から産まれし魔を祓う為、禍を鎮めるため生まれたのが、祓戸大神の力を借りて天下万民の罪咎を祓う、大祓である。


これは中臣の祓えとも呼ばれ、未曾有の災いが起こった際に執り行われた。




中臣とは、神に仕え、神と只人との中間にある者、という意味を持つ。


彼らは神通力を用いて、人類が「異種」と呼び定めた魔を祓い退ける。



よって自らを、退魔師と呼称した。



こうして、禍を浄め、鎮守を図り、国民の安寧を守る退魔師達は大祓を行う職として集い、彼らが集まり大祓いを行う場所を「祓戸」と呼んだ。


そして、現代。







京都に、日本に現存する唯一の「祓戸」があった。

フィーネという自分の作品の外伝、前日譚になります。


少年漫画、主にジャンプとサンデーで育ちました。


少しだけでもそんな匂いがしたら嬉しいです。

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