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549物語  作者: チイチイノファン
Chapter:Ⅵー分身マアムの事情
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荒ぶる騎士達

挿絵(By みてみん)

5人、5色のマァムに仕える騎士達は周囲を荒らし始める。


火柱が竜巻となって焼き尽くし、大きな波が押し寄せて何もかも呑み込んでしまい、大嵐が何もかもを切り裂いていき、眩しすぎる光が何もかもを干上がらせてしまい、暗闇によって氷河期の時代が押し寄せてくる。


「このままではまた世界が滅茶苦茶に…」

マスターは早く止めなければと戦いの翼を広げた。


5人の騎士達はマァムの命に従い雄叫びを上げながら周囲を破壊していく。


「これが受け継がれし秘技だ!!」

「おっしゃーゾーン突入!!」

「フルボッコタイムの始まりだぜぇ!!」

「筋トレの成果を魅せてあげるワ!!」

「僕とお姉ちゃんの邪魔をしないで!!」


ドカンドカンドカーン!!


そこに広がるのは大地を、空を、そして世界滅亡せんがばかりの地獄絵図だった。


いっぽうローラシア城ーーー


「なんじゃこの地割れは…皆を避難させよ!」

王が兵士達に命じる。


その中でモョモトがその現場に向かう。


「モョモトどこへ行く!!」

「遠くで助けを求める声がする…俺はその災害を食い止めなければならない気がするのです!」

「そう言えばお前も救いの鍵であったな…行け勇者よ!」

「はい!」


モョモトもまた、救いの翼を広げて戦場に翔び立った。


「大きな戦いになりそうだ…ガルトとリュウも呼んでこなきゃな…」


モョモトはそう呟き、それぞれの勇者達にも応援を求めるのだった。


ーーーそして現場では。


「やめなさいバギデイン!!」

アイランが騎士を止めようと呪文を放つが騎士の一人が弾幕でそれを弾いてしまう。


「煉獄バハムート!そんなの効かん!!」

「そんな…」


騎士の剣幕にアイランは怯む。


「きゃはははきゃはははは!!」

マァムは不気味に笑い始めた。もっと暴れろ。もっと荒らせとばかりに。


「マァムやめさせてこの人達を止めて!」

マスターが目前にバリアを張ってマァムに向かうがそこに少女のような可愛らしい容姿の少年がマスターに接近し「お姉ちゃんを傷つけさせない!」と鋭く激しい弾幕を浴びせた。


「うわあああっ!?」

マスターの翼は無惨にもげて地上に落下していく。


そんな時青い影がマスターを救い出した。

「モョモト!」「マスター大丈夫か?アイランも!!」


モョモトはマスターとアイランを同時に救い安全な場所に避難させた。


アイランは狼狽して震えていた。


「私がいけないんだわ…」「アイランお前のせいじゃない。マスター、悪いがアイランを見てやってくれ。一人にさせたらこうなったアイランは何しでかすかわからない」

「わかった」


マスターはアイランを宥める役に徹する。

この戦いは残念だがマスターの出られる幕は無い。


勇者ガルトと竜王のリュウも参戦。


「ロトスウィング!!」

「フレアーブレス!!」


ガルトの鋭い一閃とリュウの激しいブレス攻撃が少しずつだが騎士達の戦意を削っていく。


「あらやだ、強そうネ…」

「やってやろうじゃん!」


攻撃を受けて多少は挫かれる騎士だが「もっと暴れて!私の為に!!」とマァムの叫びに騎士達は呼応して暴れ狂った。


「コイツは強力だ…!」「しかしこの儂とて竜王のひ孫!決して負けはせん!!」


ガルトとリュウもまた必死に戦い続けた。


「二刀流!!」モョモトは二つの大剣を持って攻撃。

「アンタもなかなか強いな。気を引き締めた方が良さそうだ」


騎士の一人ハウトはモョモトの攻撃を受け止めてしまう。


(なんて強さだこれが伝説の騎士の力…)

流石のモョモトも騎士を前にして脅威を覚える。


「お供いたしますぞ!!」

ロロイも参戦。

そんなところであのリギルが足止めをしだす。


「てめえはあのうさちゃん野郎じゃねえか。また俺様にやられにきたのか」


「ふっあの時のリベンジ戦といきましょうか。あの時は不意打ちでやられっぱなしだったが対まみえた今私の方に利がある」


「ばあか敵じゃねえんだよ。何度も返り討ちしてやるぜ運がなかったと諦めな!!」


ロロイとリギルが一騎打ち。


リギルのかまいたちを含めた拳がロロイに喰らいかかる。


「神聖白鯨!!」

ロロイは魔法の弾幕で応戦。


「効かねえなあっ!」「強がりはよしこさん!ダメージは確実に受けている!」


「うるせえ旋嵐ロケットパンチ!!」

リギルは拳の弾幕を無数に撃ち込んだ。


「私も負けるわけには行きませぬ!羅刹不知火!!」


ロロイも無数の扇子にも見える弾幕でロケットパンチを相殺していった。


だが終わりなき戦いは続いていた。

(こんな時こそ僕が動かなきゃ…っ!)

マスターはこの状況に危機感を覚える。


このままでは仲間も、世界もかけがえのない命を失いかねない。

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