マスターの549!
実はマスターが剣を紛失したのはモョモトもアイランも知っていた。
それでなんと見覚えのある剣が懸賞品に賭けられている事を偶然知ってしまったのだ。
「あれはマスターの使っていたはずのマァムの剣!」
「一体どうして!?どうして!?」
モョモトとアイランもそれには絶句。
「こうしちゃいられない。俺達も参加するぞ!」
「何故!?」
「誰か怪しい奴にマァムを奪われたらどうする!?俺達がなんとしても1位を取ってやるんだ!!」
モョモトは怪しい者にマァムが奪われてはならないと踏んだ。
その為に必死にイベントを走った。
アイランもひたすらイベントを走るモョモトに居ても立っても居られなくなり、共に走った。
…ところが結果はジルバが1位を奪ってしまい一時は絶望したモョモト達だった。
しかしジルバは課金のし過ぎで借金を作っていたと言う事で眷属にしようとしたジャバウォックに見限られる。
罰として稲妻を降らせ、ジルバを地獄に叩き落としてしまった。
モョモトは本来4位だったが、アイランが手伝ってくれた事で2位に繰り上がった。
そこはパートナーを持つ者の強みだろうか。
本人の得点をパートナーの得点を加算させると言う魔法をアイランが唱えたのだ。
その前に必死にアイランも寝る間も惜しんで走り続けたが。
ジャバウォックはジルバの代わりに1位となったモョモトを讃え、眷属になろうと言った。
『汝よ、よくぞ2位を勝ち取った。儂は其方らを認め、眷属となろう』
しかしモョモトは言いました。
「私は眷属は望んでいません。代わりにマァムを人間に戻してくれないでしょうか?」
『なんと!あの剣は人間だったのか!』
それには流石のジャバウォックも舌を巻いた。
そしてマァムは人間の姿に戻り、礼を言ったのちにマスターの元に走っていったと言う…。
ーーー
マスターはモョモトの献身に涙した。
「モョモト…良い奴だな…」
「水臭いこと言うのはよしこさん。同じギルドメンバーじゃないか」
モョモトはハンカチを手渡しマスターはチーンと鼻をかんだ。
「本当にありがとうございますモョモト様にアイラン様…」
マァムも歓喜の涙を流し礼を述べる。
「うん…あの時はごめんなさいね…」
「いえいえ、助けていただいて感謝しています!」
そう、スパルタ過ぎる修行で追い込まれ、マァムは剣と化してしまった。
その事をアイランは罪を感じていた。
モョモトを手伝ったのもそれが理由なのが大きい。
もし2位が誠やミサりんだったら………。
機会があればチイチイ様にそのIFストーリーを作って欲しいものだ。(機会があればでよろしいので苦笑)
そ・れ・か・ら…。
リアルに疲れいつものようにマスターは549に現実逃避しに向かう。
そこには使い魔達がいて、モョモトがいて、マァムもいる。
そしてEPを稼ぐべくおでかけしている間にギルドバトルの時間はやってくる。
それはマスターにとって楽しみの、そしてドキドキの瞬間だ。
ギルド立ち上げたばかりの時は色々右往左往し、人が集まるのか不安だったりしたが勧誘していくうちに仲間が増え、その時は歓喜した。
バトルの時間が時間だけに動いてくれる仲間は限られているがそれで良い。
その仲間と絆を深めながらギルバトに臨む。
今は二刀流もあるので怖く無い。
かと思えば世界はやはり広かった。
Bランクまでなら勝ち越す事が出来るがAランクともなるとマスターやモョモトのような二刀流使いか、或いは三刀流を操る強敵が現れるのだ。
Aランクまで行くとマスターのギルドでは超えられない壁となる。
「ぐふふふふふ……」
阿修羅の手を持つギルメンがそこには待ち構えている。
そいつを越えれば向こうはSの世界だ。
後ろに立つ鬼教師、メルセデスは怒号を上げた。
「お前ら!そのような事ではSランクへは行けぬぞ!!」
うるせえメルセデス。
マスターはそう思いメルセデスを睨んでいるとモョモトがマスターの肩に手を置いてくれた。
「俺達はギルバトを楽しめれば良いのさ」
「そうだなモョモト。いざギルバト!」
マスター、モョモトはそれぞれに2つの剣を持ち阿修羅界へと足を踏み込んだ。
To be continued…




