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心音が止まる


 瓦礫の下敷きになったぼくは、やっとの思いで空を見た。

 鳥の群れが飛んでいる。

 冬を耐え抜いた渡り鳥が居るべき場所へ帰るのだろう。

 この体を動かせたら。

 やり直すことができたなら、あるいは――。

 否。今と何も変わらないだろう。

 きみから目を背けたのだから。

 そんな人間が逝くのは当然の報いだ。


-----

Day20お題 渡り鳥

子どもの頃、海や川で見たのは貝殻、死んだカニ、魚の死骸でした。季節によっては渡り鳥の死骸もあるそうです。死骸は基本触らなかったのですが、カニの死骸だけは貝殻と見間違えて触った記憶があります。

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