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祈念
体育祭が終わり、私は黙って教室を出た。
自販機でジュースを買っていると、背後からローファーの足音がひとつ。
振り向くと、やはり君だった。
「打ち上げは?」
私の言葉に首を振る。
「このあと暇なら行きたいところがあるんだけど」
と、君に誘われていったのは小さな神社だった。
「静かでいい神社ところだね」
「ああ。落ち着きたいときはよく来る」
「そんな大切な場所、私に教えていいの?」
「うん。落ちこんでるようにみえたし」
君は賽銭を投げて二礼二拍した。私も真似をして祈る。
――神様、私が大縄跳びでミスをしなければ、クラスは優勝できました。申し訳なくて恥ずかしくて、謝らずに出てきてしまいました。クラスの皆には明日ちゃんと謝ります。ですから今だけ許してください。負けなければ今、となりにいるこの人と、こうして過ごせなかったでしょう。自分勝手なのは理解しています。それでも、どうか見逃してください。
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Day16お題 秘密基地




