969:自分から言っておこう。
お、縮むのが止まったかな?
……元のサイズが私と違い過ぎるから、理屈では解ってても感覚では判りづらいんだよなぁ。
まぁ多分、普通に効果は出てるんだろう。
とりあえず、最初は一番縮尺が近い私が話すのが良いよね。
実体化し始めてるし、もうちょっと近づいておこう。
……しかしでっかいなぁ。
二十分の一くらいに縮めても、まだ私の倍……までは無いけど、かなり大きい。
同じ地面に立ってたら、自力で乗るのは無理そうだな。
いや、私は飛べるから関係無いけど。
まぁそれは良いとして、だ。
実体化して周りを見回してるから、声をかけるとしよう。
「えーと、大丈夫かな?」
「あ、はい」
よし、とりあえず問題は無さそう。
……だけど、一応言っておこうかな。
「あー、これ、こういう顔なだけだから。別に睨んでないんで気にしないでほしいかな……」
「えっと、あの…… すみません」
「慣れてるから大丈夫」
いや、ある意味慣れてはいないか?
ちょっとビビられるくらいっていうのは、ゲームの中でだけだし。
本当なら逃げられてるか硬直されてるもんね。
でも普通に発動したから上半身は私の半分のサイズなのに、ちょっとビビるくらいで済んでるんだからシャルロットさんは強い人なのかもしれない。
周りの巨大さにも、そこまで動じてはいないっぽいし。
まぁアヤメさんもだったけど、色々やってて慣れてるってのも有るのかもしれないな。
この人、ゲームのスキルとステータス頼りだけじゃないみたいだから、普通にやってるゲームならかなり強い敵とかと戦ってそうだし。
強い敵って言っても色々だろうけど、なんにでも大抵デカいのは居るよね。
攻撃面でも防御面でも、単純に大きいって事は強いって事だし。
……うん、現実でもたまにお姉ちゃんに使われるもんね。
まぁ力仕事くらいだったら、いくらでも手伝うけどさ。
怖がられるせいで、お使い一つまともにできないからなぁ。
私でも出来る事なら、少しでも働かないとだよ。




