944:本人に見せてみよう。
「ん、なになに?」
「えーと……」
「ほれ」
私の反応が気になったらしいお姉ちゃんが近寄って来て、アヤメさんが引き伸ばしたパネルを受け取った。
自分も見せてもらっておいて何だけど、さっさと承認しておかなくて良いんだろうか。
まぁ時間制限は無さそうだし、操作は本人しか出来ないんだから大丈夫か。
「どれどれ…… なんか付いてる」
「んー? あー、まー間違いじゃ無いねー」
「ネームドモンスターというやつでしょうか」
レティさん、今さらっとモンスター扱いしたな。
いや、さっきから本人もそう言ってるけどさ。
「何か変わった事が有りましたか?」
「あ、これこれ」
シャルロットさんに尋ねられて、お姉ちゃんがパネルを持って走って行く。
……問題が有るわけじゃないけど、もうちょっと落ち着こうよ。
別に走る様な距離じゃないでしょ。
「むぅ」
あ、微妙な表情してる。
知ってたって顔じゃないし、自分のパネルだと普通に名前だけなんだろうな。
「……まぁ事実ではありますし、現状の実力に見合わない称号を付けられたりするよりは……」
あー、まぁうん。
何も出来ないってしょんぼりしてるところに、変に恰好良いやつとか付けられても追い打ちでしかないだろうね。
でもシャルロットさんって「かっこよさ」を重視してたし、付いてたら付いてたで発奮しそうではあるな。
名前負けしない様に頑張ります、みたいな感じで。




