931:仕事を提案されてみよう。
「それに力を貸すと言っても今の所、人のお役に立てることもあまりなさそうですから」
「まぁそれはその体になりたてだからしょうがないとこも有るし、慣れていけば色々頑張れるんじゃないかな」
うん、そこはお姉ちゃんの言う通りだろうな。
他の人と大きく違うって事は、他の人に出来ない事が出来るかもしれないって事でもあるだろうし。
私たち【妖精】だって、魔力とか変な能力を抜きにしても、小さいってだけで精密作業に向いてるわけだし。
……でもフェルミさんとかアリア様とか、普通のサイズで私より精密な作品を仕上げてくるんだよなぁ。
いや、まぁそれは単にその人たちが凄いだけだし、同じ精度に至る為のレベルは控えめで済むんだから良しとしよう。
「精度上げたいから縮めて」って言われて同じサイズになられたら、勝ち目が無くなるんだけどね。
というかそれだと【妖精】よりも小さくなれる分、むしろ他種族の人の方が結果的には強いんじゃ……?
いや、うん、気にしない気にしない。
「その体だからこそ出来る仕事も、まぁ無いでは無いがな」
「お、良かったんじゃない?」
お姉ちゃん、内容も聞かずに良かったって言うのはどうかと思うよ。
そりゃ何も無いよりは良いだろうけどさ。
「どういうものでしょうか?」
「簡単に言うと畑仕事だな。専用の道具が必要になるが、広い範囲をまとめて耕す事が出来るだろう」
……トラクター代わり?
まぁ確かに馬力は有るだろうけど…… うん、文字通りに。
「【騎兵】としては、いささか不満に思うかもしれないが」
「いえ、その様な事は。人のお役に立てるのであれば、不満などは有りません」
シャルロットさん、またちょっとあわあわしてる。
もしハッキリ嫌だって言ったとしても、アリア様は怒らないと思うよ?




