859:机を揺らそう。
「うおっ、と」
おっと、机にカトリーヌさんが落とされた衝撃でお皿が揺れたのか。
普通だと感じる事さえ出来ない程度の振動だろうけど、あのサイズだもんなぁ。
というかぴーちゃん、アヤメさんも居るんだしもうちょっと静かに……
いや、あれはどっちかというとカトリーヌさんがやらかしたのかな?
ぴーちゃんのちょっと慌ててる感じの表情から考えると、普通に「着いたよー」って離したは良いけど、カトリーヌさんが【浮遊】を使わずにわざとそのまま落ちたって感じか。
まぁぴーちゃんの方も空中で離さずに、置いてからにすれば良かったんじゃないかとは思うけど。
まぁなんか満足げだし放っておこうか。
どうせ気付かないうちに背後に忍び寄って来てるだろう。
「あー、どうしてもやるのか?」
アヤメさんが軽い抵抗の意思を示してみるも、ラキは当然とばかりに頷いてる。
「……まぁ一応約束だし、それだけ負けたのも事実だしな。諦めるかぁ……」
「潔いなぁ」
「約束は約束だから、仕方ないだろ。そもそも抵抗しようとしても、この状態じゃログアウトで逃げるくらいしか手段も無いし」
「あぁ、まぁ確かに」
逃げようとしても一瞬で捕まるだけだもんなぁ。
回避する手段が無いなら素直に従う意思を見せて、罰が軽くなる可能性に賭ける方が良いか。
「で、何をやる気なんだ?」
……いやラキ、何で「あっ」て顔してんのさ。
もしかして特に考えてなかったの?
「……ネタが無いなら良いんじゃないか? 今回はこれで終わりだから、さっきと同じ事しても仕方ないし」
さっき?
あぁ、半分のサイズになった事か。
まだ訓練を続けるならともかく、もう時間はないもんね。
あ、でもまた首を振った。
無いなら無いで、意地にならなくても良いと思うよ?




