850:お迎えに行こう。
さて、このまま見てても仕方ない。
悪いとは思ってるけど、どうせ待っててもこの人は治療しようとしないだろうし。
「えーと…… とりあえず、戻ろうか」
「はい」
「先にぴーちゃんの所からー?」
「そうだねぇ」
うん、来たのと逆の順番にって訳では無いけど、ぴーちゃんは一羽で他の人はまとまってるしね。
全員でゾロゾロ合流しに行くよりも、少ない方と一緒に戻って行く方が自然な流れだろう。
なんとなくだけど。
「ぴゃっ!」
「はーい、ただいまー」
まだ遠いうちから、近づいてくる私を見て元気に手を上げて挨拶してきた。
かなりフライング気味な気はするけど、一応こっちも手を振って返事しておこう。
というか、アルさんが操作する人形と一緒に何かやってたんだったら、そっちに集中しないとダメだよ?
「どもー。ぴーちゃん、良い子にしてましたか?」
あ、こっちの二人は聞こえないんだった。
エリちゃんに通訳……
「『どもー。ぴーちゃん、良い子にしてましたか?』だってー」
してもらおうと思ったら、言う前から察して繰り返してくれた。
うん、助かるんだけど、物真似は要らないぞ。
なんか妙に似てる気がするし。
いや、自分の事だからあんまり正確には解らないけどさ。




