↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

840/3917

840:雑に誘われよう。

「えー?」


「なに…… いや、いきなり何なの。あと危ないでしょ」


 なんかニヤッとしたと思ったら、なんで唐突に私の目の前で土下座してんの。

 触るだけで潰れて死ぬ生き物の近くで、あんまり激しく動かないでほしいんだけど。


「んふふー、(モフ)っても良いんだぞ、ご主人様ー。あ、後半は素直にごめんなさいって謝っとくよ」


 ……ああ、一緒にするなみたいに言うけどお前もだろって事ね。

 別にそこは否定してないぞ。



「とりあえず、ご主人様はやめようね」


「はーい」


「……でもしっかり触りはするんだな」


「良いんですよ。毛皮に罪は無いんです」


「んほー」


 いいじゃん。

 でっかいモフモフは触りたくなるじゃん。

 仕方ないんだよ。本能みたいなものだよ。


 あとエリちゃん、よく解らない声を出すんじゃない。

 別に魔力とかは流してないんだし、そこまで気持ち良くないでしょ。




「おうおう、羨ましいのかー?」


「いや、別に?」


 ……なんかギャラリーの中から、チャラい感じのお兄さんが出て来た。

 あのしっぽは狐さんだな。

 綺麗な毛並みでフワフワしてるし、結構きっちり手入れされてるっぽい。


 私のモフりっぷりに呆れ顔だったお兄さんに向かって、妙なテンションの高さで歩み寄って来てるな。

 当のお兄さんは平然と否定してるけど。


 いや、あれは平然とって顔ではないな。

 どうみても「またこのバカか」みたいな、舌打ち寸前の凄い面倒臭そうな顔だ。



「ほれ、特別に俺様の素敵なしっぽを好きなだけぁがあぁっ!?」


「うるせぇ。むしるぞ」


「やめっ、折れっ、からっ!」


 ……うん、しっぽにはちゃんと骨が通ってるんだから、そんなに急な角度には曲がらないよ。

 だから両手で掴んでひん曲げるのは、やめてあげた方が良いと思うんだ。


 というかお兄さん、むしるって言いながらへし折ろうとしてるよね。



「アホ狐はすっこんでろ」


「流石に酷ぇだろ…… マジで痛ぇんだぞ……?」


 折れる前に開放してもらえた狐さんが、恨み言を漏らしながら帰って行った。

 いや、何しに出て来たんだ、あの人は。



「家で猫と遊んでる時は、見てらんねぇくらいデレデレしてる癖によー……ぉおっ!? おいこら、そりゃ洒落になってねぇだろ!?」


「尻尾が残ってるうちに消えろバカ野郎」


 ……うわぁ。

 ふわっと膨らんでたモフモフの先端が、投げつけられた短剣で一部だけ刈られてしまった。

 綺麗なしっぽだったのに、ちょっともったいないな。


 でもまぁ、多分現実での話なんだろうし、それを暴露する方が悪いかな……?


 あ、あんな扱いをされても地面に刺さった剣は引っこ抜いて、ちゃんと投げて返すんだ。

 この二人、このくらいはいつもの事なんだろうか。




 しかしこれ、このままこうしてたら、いつまで経っても話が進まないな。

 というかデスペナのせいか、ちょっと毛並みが悪くなってるっぽい。


 まぁそれは放っとけば治るか。

 とりあえず解放しよう。


「はい、ありがと」


「堪能させていただきました」


 ……いつの間に反対側に居たんだ、カトリーヌさん。

 まぁ元々すぐ下に居たんだから、別におかしくはないか。



「動いて大丈夫ー?」


「うん、もう離れたよ」


「問題有りませんわ」


 再度ポチの頭にモフッと寝そべって、エリちゃんの確認に対して返事をする。

 触ってる時に動かれたら頭が色んな物で汚れるから、確認は大事だよね。



 ……なんかポチの雰囲気が、ちょっとだけどモフりに行く前と違う気がする。

 「ぼくもきもちいいでしょ」みたいな、微妙な対抗心だろうか。


 とりあえず撫でまわして、ご機嫌を取っておこう。

 いや、別に不機嫌ってわけじゃないから必要は無いんだけど、普通に気持ち良いもんね。

 それそれ、もふもふー。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。