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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1704/3916

1704:中でも待たれよう。

「だ、大丈夫?」


 お姉さんに心配されつつも、シルクがうんしょうんしょと家の門を開ける。

 頑張ればなんとかなるにしても任せておけば良いだろうに、珍しく普通のお客様だからって張り切ってるな。


「おじゃましまーす…… あ、はい」


 通って門を閉めようとしたお姉さん、シルクに「わたしのしごとです」って感じで遮られて手を引っ込めた。

 まぁ大抵誰かが一緒に居たり近くの人が開けてくれたりで、ここの開け閉めをやる事ってあんまりないからなぁ。


 ……でもまぁ流石に重いみたいだし、人が居る時は任せた方が良いと思うよ?

 家の中なら何とでもなるんだろうけど、お庭(ここ)じゃ普通の人ほどの力は出せないんだしね。



「おっかえりー、あーんどいらっしゃーい」


「……うん、ただいま」


「あ、どうも。……テンション高いなぁ」


「まぁそういう人なんで」


 奥に進むと何故かエリちゃんが待ち構えてた。

 いや、居ても別に不思議では無いんだけどさ。



「あ、準備してくれてたんだ」


 テーブルを見てみると、一人分のお茶の用意が済ませてあった。

 見た感じ飲んだ後とかでは無さそうだし、招待されたお姉さんの分だろう。


「そうそう。モニカさんに言われて先回りしたのさー」


「あー、なるほどね」


 一応園外とはいえ、あの位置ならモニカさんの感知範囲内か。

 きっちり聞いててお手伝いを派遣してくれたんだな。



「こっちにどうぞー。良いお茶ですよー」


「ありがとうございます。それじゃ失礼して」


「淹れる私の腕には不安が有るけどねっ!」


「なんでそういう要らない事を力強く言うかな。というかエリちゃん、少なくとも人並には淹れられるでしょ」


「教えてもらったしねー」


 うーむ、相変わらず全部ツッコんでたら疲れそうな人だよ、エリちゃんは。

 まぁ気にしてても仕方ないし、私達もテーブルに移動するとしよう。



 ……あ、太郎が芝生の上にずべっと滑り落ちた。

 うん、おつかれさま。



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