1699:もこもこに挟まれよう。
まぁ気付いてるのにそのままって事は、こっちのやろうとしてる事は解っててお好きにどうぞって事だろう。
うつ伏せで丸まったままの太郎はよく解んないけど。
「ぼふー」
「ですわー」
お鍋の中で丸まった珠ちゃんの上に、カトリーヌさんと二人でもふっとダイブ。
ふわふわの後頭部に顔を埋めてもっふり堪能する。
ただカトリーヌさん、私の言葉に繋げたんだろうけど「ですわー」って単体で言うのはどうなの。
お、流石に両側にぼふっと飛んでこられたら太郎も寝てられないか。
というかこの子、普通に熟睡してたな?
思いっきりくぁーってあくびしてるし。
あ、うん、おはよ。
お邪魔してます。
くしくしと顔を洗ってぐいーっと背伸びし、なぜかそのままごろんと横に転がってカトリーヌさんを下敷きにして仰向けに伸びる太郎。
太郎の体重ならちょっと重くはあるけど【妖精】でも潰れはしないし、もこもこだし温かいし柔らかいしで結構気持ち良さそうだから、カトリーヌさんじゃなくてもセーフかな。
むしろちょっと羨ましいかもしれない。
流石に予告も何も無しに、あんな感じでどすんと乗られるのは勘弁だけどね。
「よし、満足」
「ありがとうございました」
隙間から手を突っ込んで珠ちゃんの首をわしゃわしゃ撫でてから離れると、カトリーヌさんも後ろ手に背中に乗った太郎の脇腹をぽふぽふ叩いて降りてもらって私に続いて来た。
「あれ? あぁ、あっちか」
近くに居たはずのシルクとシェラが居ないと思ったら、手が空いた所を職員さん達に可愛がられてた。
いや、シェラは可愛がられてたと言うか、好き放題にもっふりもっふり体当たりして回ってただけみたいだけど。
大丈夫だとは思うけど、お仕事の邪魔をしていない事を一応祈っておこう。
まぁ流石にその辺はシェラも解ってるだろうから、問題無いとは思うけどね。




