1697:お隣も祝おう。
さて、管をずるーっと引っこ抜いて二回目の……
なんで私はオブジェ持ったままなでなでしてたんだろうな。
抜いて横に置いてからにすればよかっただろうに。
まぁいいや、二回目二回目。
一回やっただけじゃコースなんて全然覚えてないけど、動かし方に少し慣れたおかげで最初よりは楽に進めるなぁ。
……ただ、シェラとシルクにじーっと見られててちょっとやりづらいんだよね。
こんなの見てても、別に面白い事なんて無いでしょうに。
でも文句とか言ったらしょんぼりしちゃいそうだし、あんまり気にせずに見せてあげるとしよう。
なんか恥ずかしいってだけで、邪魔になるとかそういう訳じゃないしね。
「な、成し遂げましたわ……」
「諦めても良かったんじゃないかな……? まぁ何はともあれお疲れ様」
二回目ももう少しでクリアだーってところで、糸を通してたカトリーヌさんの方も達成できたらしい。
こっちと違って常に糸全体に神経を使い続けてないといけないからか、流石のカトリーヌさんもお疲れの様子だな。
「ありがとうございます」
あ、祝福されてる。
……のは良いんだけど、なんでシェラは魔法の矢をぺちぺち撃ってるんだ。
まぁ魔法攻撃だから全く効いてないし、撃たれてるカトリーヌさんは嬉しそうだから多分それで正解なんだろうけどさ。
おぉ、矢が花火みたいに爆発した。
それだとちゃんとお祝いしてる様に見えるな。
でもそれ、カトリーヌさんからはまともに見えてないんじゃないかな。
爆発したの、比喩とかじゃなくカトリーヌさんの目の前……というか目に当たってからだったし。
……というかなんであの人、瞬きもせずに眼球で矢を受け止められるんだろうね。
ボクシングとかをやってる人はパンチが来ても目を閉じずにちゃんと見てるっていうけど、いくら何でも限度が有るでしょうに。
でもまぁカトリーヌさんだしな。
その一言でおしまいか。




