1678:さっさと立たせよう。
ん? なんかタンタンって音が……
……あー、うん、珠ちゃんまたやっちゃったのね。
ごめんなさいって感じで下を向いて両手で顔を隠す珠ちゃんに、太郎が机を叩いて抗議してる。
「だからやめてって言ってるでしょ」ってところかな?
まぁ特に意味もなく衝動でコロコロ転がされたら、文句の一つも言いたくなるのは仕方ないね。
アヤメさん達と同じで、んもーって抗議してそれで済むみたいだから、わざわざ飼い主が出しゃばる必要もないだろう。
「さて、それじゃいい加減に出ようか」
「そうだねー」
「あんたはまず立てよ」
「そうだねー」
未だにポチに踏まれてるお姉ちゃん、全く動く気配が無いんだけど。
そうだねーじゃないでしょ。
「シェラー、そいつ蹴って良いぞー」
「待って待って待って、顔は止めて顔は」
うん、いくら小っちゃくても蹄で蹴られると痛そうだよね。
元気に顔に向かって走って来られたら、流石に起きざるを得ないだろう。
「よーし……歩きたいかー」
エリちゃんが再度珠ちゃんを乗せようと抱っこしたら、うにょんうにょんと不思議な動きで脱出していった。
うなぎか何かかな?
あ、上から太郎が降ってきて背中に着地した。
椅子を経由してたとはいえ、結構な衝撃だったろうに。
ちょっと不満げにぬーって鳴く珠ちゃんに、ごめんねって事なのか珠ちゃんの耳の付け根を前足でマッサージする太郎。
うんうん、仲が良くて結構。
っていうか可愛いな君たち。




