1642:勢いよく揉んでもらおう。
よし、三人ともシルクに回収されたから動いても大丈夫だな。
ゲームの中では普通に飛び降りられる高さとはいえ、体当たりで突き落とす訳にはいかないからね。
「ん? ……あ、うん、ありがとね」
なんか起き上がろうとしたところにクリスが寄って来たと思ったら、さっき貰ってたお砂糖の欠片をそっと差し出してきた。
それ私から出た物なんだけど、まぁ気持ちは嬉しいので素直に受け取っておこう。
「ところでカトリーヌさんはなんで踏まれてんの」
ロシェさんに揉まれてた筈のカトリーヌさんの背中に、なぜかぴーちゃんが立ってるんだけど。
「気にしてもしょうがなくない?」
「まぁそうなんですけど」
うん、いつもの事だと言われればその通りだな。
「カトリーヌさんだから」で終わる話だったよ。
「ふむ」
ん?
「ぴーちゃん、そこを動いてもらって良いかな?」
「ぴゃ」
……何をするつもりだ、アリア様。
なんというか、大体予想は付くけどさ。
「よし、頼むぞ」
「はっ」
「んぐっ、ふっ…… ありがとうございます」
あ、自分で行くんじゃないんだ。
そんなに高くないとはいえ、飛び降りからの踏みつけは相当な衝撃だろうなぁ。
しかもやるのがコレットさんだから、見た目以上の攻撃力が有るんだろうし。
……あれ肋骨とか大丈夫なのかな?
いや、コレットさんがそんなヘマをする筈も無いか。
特に今はこれからお風呂に行くって流れだから、変に怪我をしたり死に戻ったりするのも良くないだろう。
まぁカトリーヌさんなら、もし折れててもそのまま普通に進めそうではあるけど。
それに命令だしカトリーヌさんも望んでるから攻撃したけど、あの人もNPCの例に漏れず【妖精】大好きだしね。
必要以上のダメージを与える事は無いだろう。
まぁ必要ならそんなの関係無く一瞬で殺されるんだろうけど、そうならない様にこっちが気を付けてれば良いだけだよね。
……【妖精】のスキルとか生態とかを知ってると、どう考えても駆除する必要が有る生き物だと思うけど、まぁそれは置いておこう。
別に死にたい訳でも追放されたい訳でも無いし。




