1600:観察するのは止めておこう。
「そんじゃ、これ片付けてくるねー」
「ん? あぁ、うん」
このテーブル、訓練場の備品だもんね。
「おいでおいでー」
ラキはエリちゃんに乗っていく様なので、任せてテーブルから離れよう。
私たちが近くに居たら、危なくて動かせないからね。
「雪ちゃん雪ちゃん、よく見させてもらっても良いかな?」
「うん? ……あぁ、私は良いんだけど多分後で怒られるんじゃない?」
「アヤメさんとしては、あまり見られたい状況ではないでしょうしね」
「……それもそっか」
変な事になっててもどうせよく見えないからって許してるんだから、知り合いが相手でもわざわざ見られたくは無いだろう。
むしろ知り合いの方がからかうネタになる分、嫌がる可能性も有るかもしれないけど。
「それに今の芥子粒の様な大きさのアヤメさんにしてみれば、私達はあまりにも大き過ぎますから」
「あー。ちょっとは慣れてても、流石に威圧感が凄いかぁ」
まぁそれも有るだろうね。
訊いてないから多分だけど。
「……芥子粒ってアレだよね? あんぱんの上によく乗ってるやつ」
「そうですね」
あぁ、あのゴマっぽい感じの小っちゃい粒々か。
確かにあの粒、今のアヤメさんと同じくらいの大きさなのかな?
いや、多分レティさんは芥子粒そのものじゃなくて「非常に小さい物」って意味で言っただけだから、あんまり関係は無いんだろうけど。




