1590:暴走を阻止しておこう。
「っと」
あ、余所見してる間にマツリさんが実体化してる。
「ん、問題は無いな。それじゃ、私は戻ってあいつらに説教してくるから」
「あ、はい」
うん、まぁ文句の一つも言いたくはなるよね。
結果的にそれなりに楽しんではいたけど、生贄みたいなノリで送り出されてたし。
「あ、ちょっと待って?」
「嫌だ……」
立ち去ろうとしたらアヴィさんに呼び止められて、すっごい面倒臭そうな顔してるな。
気持ちは解るけど、少しくらい隠した方が良い気もするぞ。
「行っても良いんだけど、後悔するかもしれないわよ?」
「何なんだよ」
「ほら、このままじゃ貧相でしょ? だから見た目もそれなりに整えようと思うんだけど」
「あぁ…… まぁな」
うん、まぁそれは確かにその通りかもね。
本当に最低限で済ませてる感じのひょろひょろした形状の上に、塗装も何もない木材そのままの状態だし。
……ニス塗りみたいな事もしてなかったから、カトリーヌさんに挟まれた時に表面がしっとりしちゃってたしね。
「好きにさせちゃって良いの?」
「ん?」
「デザインとか。かわいーくされちゃうと思うけど」
「……良くないな。こら、ちょっと相談止めてそこに並べ。あとピンクは止めろ」
あー、お説教の対象が、職人さん達の所にいつの間にやら合流してるな。
あんまり悪乗りしてると、そのうち本気で怒られちゃうぞ。
……うん、色指定にピンクの一言だけで、その上に可愛らしいウサちゃんプリントはマツリさんのキャラでは無さそうだと思うよ。
まぁ確かにそのイラストは可愛いけどさ。




