1539:ぐるっと回そう。
「おーい、遊んでると始められないよ?」
「ほら抵抗しないのー」
「いやこれ悪いの私か?」
いやー、エリちゃんが離せば良いだけだと思うけどなぁ。
「まとめてやっちゃった方が良いし、この方が安定するじゃん?」
「もっともらしい事言いやがって……」
……まぁうん、確かにその通りだろうけどね。
一人ずつ順番に溶かしてたら、急がないと先に溶けた方が消えちゃうかもしれないし。
ただお互いに支え合うだけなら、別に手の甲を合わせたりするだけでも良いよね。
まぁ確かに握ってた方がなんか安定しそうだから、この方が良さそうではあるけど。
ズレたりもしないし。
「解った解った、抵抗しないからもうちょい緩めてくれ」
「あぁ、ごめんねー」
くまさんパワーでがっしり掴まれて、割と痛かったらしい。
「あ、そうだ。よく混ざる様に、いつもよりとろとろに頼むねー?」
「はいはい……」
とろとろにと言われてもなぁ。
まぁ強めに流すか多めに流すかすれば良いか。
握り合った……というかエリちゃんが一方的に握ってる手の前まで行って、両方の指に手を置いて、と。
「それじゃ、いきますよー」
「気持ち良すぎるから気を付けてねー」
「いや今更言われてもどうしろってんだよ…… あぁ、やってくれ」
うん、それは参加するかどうかって時に言う事だよね。
まぁ許可は出たので、破裂させない様に気を付けつつ流し込んでいくとするか。
エリちゃんとマツリさんの体の中に、私の魔力をぐるーっと回して……
これ二人同時にやるの、結構難しいんじゃないか?
いや、まぁ上手にやろうとするとって話で、溶かすだけなら問題無いんだけどさ。
「ぉァぁ…… 確かニヤべーな、こレは……」
「でショー?」
二人とも、もう声が濁りかけてるな。
体の方も柔らかくなり始めてるけど、このくらいならもうちょっと強めても大丈夫そうだ。
あ、そうか。
二人別々にやるから難しいんだな。
マツリさんに流したのをぐるっと回して、エリちゃんの中を通ってまたマツリさんへって感じで、まとめてぐるーっと回しちゃえば良いのか。
さっき抵抗してた時の名残でちょうど良い感じにエリちゃんの足を踏んでるから、そこを通させてもらおう。
もう表面が緩んで混ざりかけてるっぽいから、境目での抵抗も無さそうだしね。
「ぉオー? なんカ、ハイってクるネー」
……あー。
そうか、私の魔力だけじゃなくて二人の魔力もお互いの中に混ぜ合わせちゃってるのか。
まぁ人間同士なんだし、そこまで悪影響は無いだろう。多分。
「ぁァー…… あホがうつルゥ……」
……マツリさん、意外と余裕が有るな。




