1494:すれ違いを回避しよう。
「あれ?」
「ん?」
やや先行気味に飛んでたロシェさんが、脇道の方を見て声を上げた。
何か有ったのかな?
「あ、居た居たー。ただいまー」
「あぁ、なるほど…… はい、おかえりー」
思ったより早めに帰ってきてたらしく、役場へ直接向かってる最中だったらしい。
それ、こっちに言っておかないとすれ違って無駄になりかねないやつじゃないかな。
「おぉ、本当に増えてる…… 物好きも居たもんだなぁ」
「失礼ですよ?」
アヤメさんがロシェさんを見て素直に呟いて、レティさんに注意されてる。
でもまぁうん、まったくその通りだよね。
とりあえず、私から軽く紹介しておくか。
「えーと…… 新しく【妖精】を始めたロシェさんだよ」
「ロシェでーす。私もあの家に住まわせてもらう事になったんで顔を合わせる事も多いと思うから、今後ともよろしくって事で」
うん、半端にノリが軽いな。
まぁその位でちょうど良いんだろうけど。
「あぁ、よろしく。私はアヤメで……」
「私はレティシャといいます。レティと呼んでいただければ」
いつも通り、軽めの挨拶をするアヤメさんと綺麗な礼でよろしくお願いしますと締めるレティさん。
「で、私が…… 雪ちゃん、何か変な事吹き込んでない?」
あ、若干警戒されてる事に気付いた。
無駄に敏感だな。
「多分事実しか言ってないと思うぞ?」
「仕方の無い事ですね」
「ひどくない?」
いや、実際事実だし。
お姉ちゃんはもっと、自分の行いを省みるべきだと思うよ。




