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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1465/3903

1465:一応確認されよう。

「どうぞ」


「うおぅ…… あぁ、ありがとー」


 またしても静かに現れたカトリーヌさんが、ロシェさんに魔力製のコップを渡してる。

 食堂とかに有りそうなピッチャーも【魔力武具】で作って、お水の補給係(サポート)をする構えだな。



 しかしカトリーヌさん、ぴーちゃんに捕まってた筈だけど。

 お手伝いするからって説得して解放してもらったのかな?


 あぁ、やらかそうとしたら即座に逮捕されるやつだな、これは。

 遠くから目隠し越しにめっちゃ見てるし。



「一応訊くんだけど、もう片方は?」


「はい? あぁ……」


 たぱぱーっとコップにお水を注いでもらってるロシェさんから質問が。

 微妙に間が空いたから一瞬何かと思った。


「あっちは麻酔薬ですね」


「あぁ、それで昏睡…… ってそんなの口に入れて大丈夫なの?」


「口に入れるというか、口から出せる様になっちゃったんですよね……」


「おぉ……」


 うにっと舌を摘まんで少しだけ針を出し、ぴゅっと地面に向けて麻酔液を吹いて見せる。



「っていうか何それ」


「何なんでしょうね…… まぁうん、多分ロシェさんにもそのうち生えてきますよ」


「えー」


 うにょんうにょんと垂らした管を動かしながら言ってみたら、嫌そうな顔をされた。

 うん、そりゃそうだわな。



「それは置いといて、出した本人じゃないと同じ【妖精】でも普通に効いちゃうんで、訓練するのは無理ですね」


「あ、そうなんだ」


「というか効くかどうか以前に、人が吐いた物を口に含みたいかっていう問題がですね」


「あー…… うん、そうだね……」


 いくらゲームの中の話で、仕様上は唾液だって普通の水でしかない筈だとはいえ、大抵の人は抵抗が有るよね。

 ……こっちが【妖精】なせいで、NPCの人達はちょっとアレだけど。


「え?」


「訊いてないから」


 はいはい、例外の人は黙ってようね。

 「何の問題が有るのでしょう?」みたいな顔をするんじゃないよ。




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