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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1415/3904

1415:仕上げにお願いされよう。

「なんですかー?」


「練習してるところにごめんね?」


「いえ、大丈夫です」


 習得出来たらラッキーだってやってるだけで、特に急ぐ事ではないしね。

 というか急ぐなら普通にポイント使って取得するし。



「これ、今出来た物なんだけどね」


「おお、綺麗」


「ありがとう」


 マンホールの蓋みたいな大きさの厚い金属板の片面に、何やら綺麗な模様が彫られてる。

 普通の人から見れば、片手に収まるサイズのメダルみたいな物かな?


「嫌じゃなかったらで良いんだけど、この辺にぷにっと手形を捺してもらえないかなーって。【錬金術】で柔らかくしてあるからさ」


 クルっと裏側を向けて何も描かれてないスペースを指差してきた。

 他の所は……あぁ、作者名とか日付とかを刻印してあるのか。


 あのマークは自分の角をモチーフにしたものかな?

 ……羊の人だと大体かぶりそうだけど、まぁその辺は細かい違いを出していくんだろう。



「捺すのは構いませんけど、何か意味有るんですか?」


「んー、意味って程の事は無いかな?」


 出来た時に丁度居たから、ってだけなのか。


「しいて言うなら…… 験担ぎとか縁起物とかそういう感じ?」


 あー、うん、なるほどね。

 なんとなく言いたい事は解る。



「私がやっても何のご利益も無いと思いますけどねぇ」


 むしろこの世界の【妖精】の刻印なんて、逆に呪いとかが付与されそうで怖いぞ。

 流石に無いだろうから、普通に応じるけどさ。


「それは自分の事だからじゃないかな?」


「まぁ……」


 うん、確かにそれも有るけどね。

 もし逆の立場だったら私だって、ご利益有りそうとか思う気がするし。



 それにしても、ご利益って事なら私なんかよりカトリーヌさん……は別方向にアレだから、一番まともなロシェさんに頼んだ方が良い気がするぞ。

 まぁその辺は「しいて言うなら」であって、あくまでも「妖精さん」にやってもらったってのが重要なんだろうけどさ。



 ……しかしカトリーヌさんはカトリーヌさんで、違うご利益はありそうだな。

 私だと一切期待できないタイプのやつがね、うん。




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