1391:工夫してみよう。
「あ、そうだ……」
「ん?」
ソニアちゃんが何かを思い出したらしく、【アイテムボックス】をごそごそし始めた。
……手探りする必要って有ったっけ?
いや、まぁいいか。
「これ、あげる……」
ソニアちゃんの小さな手の平に、丸い小石がころころと。
私達から見るとソフトボールやリンゴくらいの大きさかな?
「石…… いや、魔石かな?」
「うん…… 魔力だけだと、難しかったから……」
「あぁ、掘った石とかを混ぜて嵩を増してみたんだね」
「そう…… ちょっと危なかった、けど、上手くいった……」
それなりの大きさのボールを出してても、圧縮して固めようとしたらビーズみたいなサイズになってたもんね。
というか、異物を混ぜてもちゃんと結晶化出来るんだな。
また今度、味付けとか出来ないか試してみるか……?
ただ下手に混ぜすぎると暴発する危険が有るから、怪我をしない様に気を付けてほしい所だ。
危なかったって事は暴走させかけたんだろうし、その辺は大丈夫だろうけど。
というか私の暴発よりも規模は小さめだろうし、咄嗟に飛びのける距離も十倍以上なんだから、大分危険は抑えられるか。
大きさだけじゃなくて身体能力も桁違いだからなぁ。
まぁ地下でやってたら狭さっていう問題が有るから、そうもいかない可能性も有るけど。
「一つずつ、どうぞ……」
「それじゃありがたく」
「頂きますわ」
「ありがとー」
ぱたぱたとソニアちゃんの手に群がって、小石を受け取る【妖精】達……
なんか餌付けされてるみたいだな。
ご飯やおやつみたいなものだし、あながち間違いでもないけど。
「おっ、と」
「あ、意外と軽いね」
うん、同じサイズの石を持つ時の感じで力を入れてたから、上に放り投げるところだったよ。
見た目は普通の石なのに、重みは軽石って感じだな。
思ったよりも石の比率は低めらしい。
……ん?
さっき味付けとか考えたけど、混ぜた物の味が混ざるとしたらこれヤバいのでは?
いや、逆に果汁とか混ぜても、味が付かずに汁だけその場に残るのかもしれないけど。




