1357:対抗意識を刺激されよう。
おー、この子も珠ちゃんと同じで手触り良いなぁ。
当たり前だろうけど。
……いや、シェラもふかふかなのは解ってるからね。
そんなにアピールされても困るぞ。
「あの……」
「んぇっ?」
いつの間にか真横まで接近してたカトリーヌさんに驚いて、ロシェさんが妙な声を出してる。
なんであの人は気配を消して近寄るんだ。
「【召喚士】を始めたばかりの段階では、複数を同時に呼ぶ事は出来ないのではないでしょうか」
「え? ん、あー、そっか、1/1かー」
あぁ、そういえば最初って召喚一名の契約二名だったっけ。
【妖精】だからなのか、すぐに増えたから忘れてたな。
「そんじゃ、一緒に呼べるようになってからで良いか」
あ、契約だけやっといたりはしないんだ。
「ごめんねー、ういろうちゃーん。お友達はまた今度ねー」
んにーと小さくお返事して、ゴロゴロと喉を鳴らして大人しく撫でられてる。
その子、ういろうって名前だったんだな。
あ、モフり終わったかな。
「さて、おまたせー」
「んじゃ移動しますか。とりあえず、まずは役場ですかね」
何のスキルを取ってるかは知らないけど、必要な物の登録とかライサさんへの紹介とかがあるからね。
ライサさんへ紹介というか【妖精】用窓口への案内というか。
「うぃ。ここからだと……あっちかな」
「ですね。あ、一応ゆっくりめに飛ぶつもりですけど、速かったら言ってくださいね」
「むぅ、なんか悔しい」
「いや、そんな事を言われても……」
飛ぶ速度とかは【浮遊】のレベル次第なんだから、長く【妖精】やってる方が速いのは仕方ないでしょうに。
普通に移動する分にはちょっと訓練すれば十分だから、早く慣れる様に頑張ってくれとしか言えないぞ。




