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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1261/3911

1261:労働の対価を与えよう。

 ……まぁ知った以上は放置するのもなんだし、次に行った時にでも一応話題に上げてみるか。

 不法侵入されたのはあっちの側だから、あんまり強い事も言えないけどね。

 普通ならお前は関係無いだろで終わる話だし。



 さて、それよりも別の……ってシルク達、もう終わったのか。

 変な物に意識を奪われ過ぎたな。

 暇つぶしとしてはちゃんと機能したとも言えるけど。


 部屋に入ってくる前にパネルを閉じて、待ってたよって雰囲気を消しておこう。

 あんまり意味は無いだろうけど、無駄に気を遣わせるかもしれないしね。



「おかえりー。はい、お疲れ様」


 猛ダッシュでベッドまで走ってきてピョコンと端に飛び乗って来たラキの頭を、指でくりくりと撫でまわしておく。

 横でしゃがんでるぴーちゃんは順番待ちか。


 よーしよし…… って足下に何か見えた様な。

 あ、クリスか。


「はいはい、クリスもシルクも遠慮してないでこっちおいで」


 自分から来そうにない二人も、ちゃんと働いたんだから褒めてあげないとね。

 シルクはそれが仕事なんだって主張しそうだけど、気にせず撫でまわそう。



 ……クリスはなんでわざわざ壁側の狭い方から回ってくるんだろう。

 あ、単に狭いのが良いというか隠れてる状況の方が落ち着くからか。


 よしよし、もっと自己主張しても良いんだぞ。

 この性格にそれは、割と無理気味な注文だろうけど。



「ん?」


 クリスが撫でられて喜びつつも、何かを地味に主張してる気がする。

 アピールが地味過ぎて解りづらいけど。


「うん、良いよー」


 よく解んないけど安請け合いしておこう。

 クリスの性格なら、そんな無茶な事はお願いしてこないだろうし。


「……おぉぅ。あぁいや、気にしなくて良いよ。大丈夫大丈夫」


 ガウンの合わせ目から体をスルッと潜り込ませて、私の脇腹にぺたーっと伏せてくっついてきた。

 うん、ちょっとくすぐったかっただけで、嫌がった訳じゃないから気にしなくて良いよ。


 ……なんかこうパッと見た感じ、頭だけ物陰に入って隠れた気分になってる子みたいだな。



「ぴぅ」


「ん? あぁはいはい、この際だしおいでおいで」


 私も私もと主張してくるぴーちゃんとラキにも顔にスリスリさせて、まとめて可愛がっておくとしよう。


 ……シルクはいいのかなって思ったけど、よく考えたらわざわざやらなくてもこの位の接触は日常なのか。

 お風呂やらマッサージやらで、全身撫でまわされてるし。




 ん、シルクが殆ど音が出ない程度に、ぽふぽふっと手を叩いた。

 キリが無いからそろそろ止めときなさいねって合図かな?


 クリスがにゅるっと器用にバックして抜け出し、ぺこりとお辞儀してきた。

 おやすみなさいかと思ったけど、「ありがとうございました」と「調子に乗ってすみませんでした」の中間みたいな顔してるな。

 大丈夫大丈夫、もっと図々しくても気にしないから。



「ほいっ、と」


「ぴゃっ」


 クリスの腰からちょっと下の、蛇の部分を両手で掴んで、ぴーちゃんにおんぶさせる様に乗っけてあげる。

 ……ぴかぴかした見た目に反して、掴んだら割とむにむにしてて気持ち良いな。

 まぁあれだけ伸びるんだし、当然と言えば当然か。


 で、ラキも摘まんでぴーちゃんの頭にひょいっとな。

 なんで摘ままれて動かされるだけでそんなに楽しそうなのかはよく解らないけど、まぁラキはいつも楽しそうだしそんなもんか。

 気にしないでおこう。



 ……別にぴーちゃんに乗せる必要は無かった気もするけど、まぁお互いに不満は無いみたいだから良しとしよう。




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