1216:戦力差に慄こう。
んー、やっぱなんかふわふわした手触りの髪だなぁ。
スズメの頭も触れたらこんな感触なんだろうか。
私の場合は触るとか言う以前に、視界に入ってほしいんだけど。
「ぴぁー……」
えらく気の抜けた声が出てきた。
別にシルクみたいに上手にやれる訳じゃないけど、喜んでくれるのはやっぱり良いもんだよね。
どうでも良いけどあんまり口開けてると入ってくるんじゃないかな。
まぁ降ってきてるのはただのお湯だから、そこまで問題が有るわけじゃないけどさ。
髪に埃とかついてたら、ちょっと食べる羽目になっちゃうぞ。
で、カトリーヌさんの方は終わったかな?
……なんかクリスがカトリーヌさんを見て自分の胸元に手を当ててる。
うん、まぁうん、私よりよっぽど有るから大丈夫だよ。
というかその人は比較対象として強すぎるから、あんまり気にしない方が良いよ。
まぁそれは置いといて、クリスはもう終わったみたいだしラキの方もそんなに時間はかからないだろう。
こっちもぱぱーっとやってあげないとね。
なにやらシルクの方から「いやいやいやいや」ってアヤメさんのツッコミが聞こえてきた気がするけど、多分気のせいだろう。
元から声が小さいし、シャワーの水音も有るしね。うん。
「はーい、こっち上げてねー」
「ぴっ」
右腕を上げてもらって上側を指で掻く様に撫でていき、羽を痛めない様に気を付けながら指を突っ込んでわしゃわしゃと。
……心臓に悪いから急にぽろっと抜けたりしないでね?
こっちはこっちでかなり気持ち良さそうだけど、カトリーヌさんを待たせても悪いのでサッと流して反対側へ。
流石に私の作業スピードじゃ、隅々までやってたらいつまで経っても終わらないからね。




