1187:褒めてあげよう。
しかし私の腕なんてクリスの胴体よりかなり細いのに、器用に巻き付くもんだなぁ。
流石にぐるぐる巻きって言うほどじゃないけど、曲げすぎてて辛くなったりしないんだろうか。
というかこれ、ちょっと締め付けられたら私の腕は無くなるよね。
いや、そもそも別に締め付けたりしなくても、普通に掴んで引っ張るだけで【妖精】の体なんて簡単に千切れるくらいの力は有るだろうから関係ないか。
そういう心配をするなら、一切何とも触れ合わないくらい徹底しないと無意味っぽいよね。
まぁそれは良いとして、私の二の腕に抱き着いて肩におでこをすりすりしてる子を撫でるとしよう。
でも蛇ってどこを撫でれば良いんだろうな?
まぁとりあえず触ってみて、反応を見ながらで良いか。
「よーしよし、ありがとねー」
そっと頭に手を添えたら、一瞬だけピクッて止まってしまった。
叱ったりしないから大丈夫だぞ。
うん、とりあえず嫌そうな気配はしてないし、撫でくりまわしてみるとしよう。
お、後頭部を指でこりこりするとちょっと気持ち良さそうな顔になるな。
横から首を触ってみたら、ちょっと顔を上に上げたな。
これは喉を撫でれば良いのかな?
……あー、うん、良いんだな。
よく解らないけど、とりあえずクリスはこの辺が好きらしい。
ん?
「どうしたの?」
なんか上目遣いで控えめに見てきてるけど、なんだろう。
「……んん? え、突っ込めば良いの?」
撫でてた指の前に顔を持ってきて、あーんと口を開けてきた。
あ、だめですか……?って感じで頷いた。
「まぁ良いけど…… あー、苦しくなったら適当に離れるんだよ?」
そっと人差し指を突っ込んで舌をぷにっとしてみたら、なんか人差し指が根元まで飲み込まれた。
まぁさっきも凄い事になってたし、別に問題無く息は出来るんだろうけどさ。
急にやられるとびっくりするけど、こっちが驚いたら逆にクリスの方がびっくりしてごめんなさいって逃げちゃいそうだからな。
反応は控えめにしていかないと。




