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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1136/3914

1136:大技を披露しよう。

 む、何やら集中して魔力を集め始めた。

 さっきまでは普通にスッと出してたけど、今度の矢は別物なのかな?


「おー、凄い凄い」


「離れとけって」


 ……お姉ちゃんがちょっと身を乗り出して、アヤメさんに肩を掴まれてる。

 だから懲りなさいってば。



「おー」


「まるで照明弾ですわねぇ」


 先端にボールを付けた様なというか、ボールに矢を突き刺したみたいなものが出てきた。

 溜めが必要だっただけあって、矢の先端に集まった魔力が光を放ってるなぁ。


 でもあれ、なんだかバランス悪そうだけど上手に飛ぶんだろうか。

 いや、大丈夫なんだろうけど見た目がね。



 シェラがとことこと机の端に歩いて行って、何も無い空間に向けて構える。


 ん、かなり上を狙うんだな。

 四十五度どころか六十度くらい?

 割とのけ反ってるし、あの体勢を維持するのは辛そうだ。

 いや、さっさと撃てば良いだけだけど。



「お…… お?」


「止まったねぇ」


 パシュッと宙に向けて矢が飛び出したと思ったら、放物線の頂点辺りでふわっと静止した。

 空中に暗めの電球を浮かべたみたいになってるなぁ。


「近づかない方が良いかな?」


「何か有っても治療はしませんよ?」


「やめとく……」


 まぁ何か有っても完全に自業自得だもんね。

 いや、まぁ多分本当にやらかしたら治してくれるんだろうけど。

 二人がかりでのお説教付きかもしれないけどね。



 ん、なんか微妙に球が動いた……?


「ぅわっ!?」


「わー…… 行かなくて良かった……」


 一瞬ピカッと光ったと思ったら、球の表面からまるでシャワーみたいに、細くて短い光の矢が大量に降り注ぎ始めた。

 あれ見に行ってたら、治療なんてする暇もなく死んでたんじゃなかろうか。


「綺麗ですわねぇ」


「あー、うん。見てる分にはね?」


 球の下の地面、もう矢でぎっしり埋まっちゃってるけどね。

 あれ忘れずに消しとかないと、踏んだらえらい事になるんじゃなかろうか。




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