1127:拒否の姿勢も見せよう。
お、むふーって感じの気持ち良さそうな顔してたシェラが、テーブルの前まで来たら目を開けた。
「いえ」
抱っこしてるコレットさんを見上げて、ありがとーと頭を下げてる。
今の一言は気にするなって事かな?
コレットさんの手から机に降りて、こっちに向かって走って……?
「ってちょっ…… おふっ」
そのままの勢いで突っ込んで来るから撥ねられるかと思ったら、器用に急減速して問題の無い速度で抱き着いて来た。
こっちがさっきより浮いてるせいで、お腹に突撃されて微妙に息は漏れたけど。
「はいはい、おかえりー」
とりあえずくっつかれたので頭を撫でておこう。
……でもこれ、下手したら体当たりしたら撫でてもらえるとか覚えたりしないだろうか。
いや、まぁ流石に普通に知能は有るんだし、多分大丈夫だろう。多分。
あ、そうだ。
「ありがとうございます」
召喚獣を運んでもらったんだし、自分でもちゃんとコレットさんにお礼は言っておこう。
予想通り微笑みと軽いお辞儀が返ってくるだけだったけど、伝えることに意味が有るんだしね。
「さて、挨拶は済んだわけだが」
「続行してません?」
「気にするな」
満足して私から離れたシェラを、すかさず両手でもふもふ撫でまわすアリア様。
うん、まぁ良いんだけどさ。
ちゃんと離れるまで待ってくれたし、シェラも嫌がってはいないし。
「で、だ。シェラは何か特技などは有るのかな?」
「とりあえずジャンプ力が凄いのは見せてもらいましたね」
「うむ。この様な細さで…… む、くすぐったかったか? 済まんな」
アリア様がシェラのやたらと細い脚を指で撫でると、さりげなく体を動かして止めさせてるな。
胴体はあれだけ進んでモフらせるのに、そっちはダメなのか。
まぁにゃんことかも、背中や頭は撫でて良いけどお腹とかは許さなかったりするみたいだしね。
それぞれいろんな基準が有るんだろう。




