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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1071/3916

1071:押さえ易い様に加工しよう。

「む、このままでは少し滑るか」


 宙に浮かんだ帽子の上に板を乗せて、少しずつ位置を調節してたアリア様が呟いた。

 確かに数センチ程度しかない支えの上に普通の板を乗せても、安定はしないだろうな。


 下手したら押さえてる時にズルッと滑って、机に衝突する羽目になりそうだ。



「姫様」


「あぁ、頼む」


 ん?

 コレットさんが自分から進み出てきたけど、どうするんだろう。


 まぁあの人なら、金属の板でもへこませるくらいは軽くやりそうだな。



 ……んん?


「どうぞ」


「うむ」


 いやいや、今何をしたんだ。

 そっと指を当てただけにしか見えなかったのに、帽子の丸みに合わせた形に綺麗にくり抜かれてるんだけど。

 ……まぁなんか謎の技が有るんだろう。うん。


 あ、土台の方の板にくり抜いた半球状の物をくっつけて、そこに帽子をかぶせ直した。

 あれなら帽子の形をある程度保ったままで圧縮できる…… けど意味は有るんだろうか。

 いや、多分あんまり無いな。



「ふむ、問題は無さそうだ」


 帽子に板を乗せてから、つんつん(つつ)いて確かめる。

 妙に安定してると思ったら、帽子のつばで支えられてるのか。


「では、やってみよう」


「一応気を付けてくださいねー」


「うむ」


 問題無いとは思うけど、一応動いたり滑ったりした時の事を考えて声はかけておこう。

 言うまでもなく気を付けてるだろうけど。



「お前じゃあるまいし」


「うっさいですって言いたい(とこ)ですけど、うん、言えませんよね」


「当たり前だ」


 うん、解ってる。

 ジョージさんには、やらかしてるのを何度も見られてるもんね。


 特に水蒸気での自滅と役場の結界への突撃あたりは、流石に言い訳出来ないレベルだし。



 ……あれ?


 そういえばあの結界、【妖精】の突撃に耐えるってどうなってるんだ?

 普通に魔法で作った物なら、私…… というか【妖精】なら普通に突き破れそうなものだけど。


 まぁ実際破れずにこっちが一方的に負けたんだから、何か秘密が有るんだろう。

 訓練場の奴はなんか破れそうな感じが有ったし、あそこの奴だけ特別製なんだろうな。


 ここの人達の事だから、アリア様を守るためならなんだってやり遂げそうだし。

 特にコレットさんあたりが。



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