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ページがめくれる。次なる悲劇の音
異世界物語の『設定の裏側』。
そこは、星々の運行すらもペン先一つで操る高次元の領域だ。
無数の文字と因果の断片が、意味を成さずに漂っている。
「遠隔校閲をすると、全銀河が崩壊するのではなくて? ユイナ様」
冷ややかな問いかけが場を満たす。
ユイナは退屈そうに指先で虚空をなぞる。
触れた箇所がホログラムのように展開し、メルヴィル伯爵が命懸けで戦っていた場所の「原稿」が浮かび上がった。
「バカなことを言う。どうせ茶番だからな、リリアーヌ」
「ふふふ。ユイナ様らしくありませんわ。蒼穹竜の運命を塗り替えるだけなんて」
「……ほざけ」
ユイナは鼻で笑うと、原稿上の「フェニックスの再生シーン」を乱暴に弾いた。
「未来の世界に戻るぞ」
二人が姿を消すと、異世界物語が、意思を持つかのようにパラパラと、ページをめくった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「未来」から来た者たち。
異なる視点から、物語の「裏側」を少しだけ覗いていただきました。




