祈りはめぐる。
静かに沈む灯りが
誰かの涙をそっと照らしていたのかな
守りたいものほど遠くなる世界で
私たちはそれでも手を伸ばし
魔法の力をふるった
ある女の子は
壊れた未来の断片を拾い集めて
胸の奥にしまい込んだ
その痛みは
名前を呼ぶたびに疼いて
それでも歩き出す理由になったらしい
女の子のは魔女
そう、いつか忌み嫌われるモノ
──願いは、いつも脆い光だった
時を巻き戻しても救えない笑顔
何度繰り返しても変わらない結末
それでも諦められない想いが
また誰かの心に宿る
それを呪いと呼ぶこともできるし
愛のかたちとも呼べる
いつだって正しさと愛の狭間で揺れ
幸せを願うほど
追いかけてくる影が長く伸びていく
青い旋律は近くで鳴っている
嗚呼そうかまだ一人で戦っていたわけじゃないんだ
ひとり分の紅茶が冷めていく部屋で
守れなかった日々を見つめる
強くあろうとするほど脆くなる精神
それでも微笑むのは
誰かの希望でいたいから
欲しいものなんてもうないと思ってた
奪われる痛みを知ってしまった分
心はずっと閉ざしたまま
だけど差し出された手の温度が
私の世界を変えてしまった
救われるということがどんなことなのか
身をもって刻まれた
甘い匂いのする記憶がふっと胸を締めつける
──たとえ道が違っても
たとえ願いがすれ違っても
私たちは同じ夜空を見上げていた
壊れた世界の片隅で
小さな光を探しながら
それでも歩き続ける
泣きそうな夜を越えて
何度でも立ち上がる
孤独という名の檻を越えて
灯りを分け合うように
祈りを重ねていく
それぞれの願いがひとつになって
まだ見ぬ次の彼女を照らす
たとえ私たちがどこにいても
その光はきっと届く
──これは、誰かを想ったすべての祈りが
巡り、重なり、未来を変えていく物語




