第7夜
その日の晩は朝方まで警戒していた。襲撃はなかったが、私は眠れなかった。新月の晩に襲撃されるのではないなら、いつ来るか分からない。
けれど幸い新月の晩は護衛の強化をしてくれると王陛下直々の通達が来たので、少しはマシかもしれないが。それ以外の晩はなにがあろうと魔力で対抗できる。
そう、私は特に。
「……」
…いや、うん。分かる。私がお母様と常に行動を共にしていない以上、各々に護衛を分けようという事になったのも分かる。と、ここ数日で日課になった、自己暗示を繰り返す。いや、そうしないとやってられないんだよ。人が四六時中近くにいて尚且つ私を見張ってるんだからね。
「ね、ねぇ、シェリティアちゃん……」
ああ、いけない。今日はセドリックが遊びに来てくれていたのだ。壁側に立っている彼に気を取られている場合じゃない。
「はい」
「あ、あの、人って…凄く精巧なお人形とかいわないよね?」
「…セド兄さまが人形だと思うならそう思う事に専念します」
「…もしかして、ロイが…?」
遡る事、3日前。例の新月の日の2日後。
珍しく護衛とわかる護衛を付けたまま部屋にいつも通り勝手に入って座っていた。
「やあシェリティア」
「…御機嫌よう、殿下」
見知らぬ人間がいたため、私も取り繕って話を進めてもらおうとおもったけど、それはロイ様の方がお気に召さなかったらしい。
目が笑ってない。
「やだなぁ。いつも通りにしてよ。大丈夫。コレ、僕の護衛係候補の1人なんだけど、人形だと思って置いててくれれば問題ないから。君の近くに置いても色んな意味で問題ないよ」
「…殿下、人を人形扱いはどうかと」
「君は僕とグレルに着せ替え人形にされても気にしないだろう?」
「いえ、気にするだけ無駄かと思って」
ええ。抵抗するだけ、あとが怖いんですよ。ドレスの試着断ったら、次の日それを着てお茶会に来いとかいう招待状が届くとか。断った回数分、私のクロゼットに見知らぬ服やら装飾品が増えていたりとか。
「というか、殿下。何で自分の護衛候補をわざわざ…?」
「え?キミも危ないって聞いたから」
「……。聞き方が悪かったでしょうか。何故殿下の護衛候補の1人を、私なんかにつけようとするんです。彼らの努力と王族を守るという責務と意思を尊重する事を覚えてください」
「って言われると思ったから、住み込み家庭教師兼護衛でどうかな。いずれは執事って事で。この間この家の家令が自分の後釜に適した者がいないって嘆いてたし」
「…家庭教師?」
「キミ、まだ居ないんだって?優秀すぎるのも良くないね。長年生きてるはずの大人がプライド折られちゃうって噂だよ?」
失礼な。確かに皆一回会ったらやめちゃうけど。……この国の貴族子息女というのは、原則5歳になったら家庭教師をつけ、魔法・勉学・礼儀を習うのが習わしなのだが、何故か私は一定の……というか、継続雇用になる家庭教師はいない。お陰で研究に専念できるのだが。
というか、プライド折られるって何だよ。折った記憶ねえよ。むしろわりとフレンドリーに接するよう心がけたよ?
「…私はいたって普通かと思います」
「ほら、自覚もなし。タチが悪いね。
そんな君に付き合ってくれそうなのを選んだんだよ。
彼は召喚術と錬金術と剣術がつかえるんだ。"魔術がなくても戦える人間だよ"」
その言葉に。
私は思わず目を泳がせてしまった。ロイがやったと言わんばかりに笑った。
「…最後のはずるいです」
私が今最も欲しているものを備えた護衛なんてものを持ってくるなんて。
改めて、護衛を見る。
紫がかった黒の髪に、紫の瞳。顔も整っていてロイと並んでもまあ見劣りはしない。伯爵家の三男で騎士。歳はもう暫くすれば18だそうだ。
「………珍しい属性持ちのようで」
「っ!」
私の言葉に明らかに動揺した騎士。今まで無表情に無感情に私を見ているようだったから、少し面白い。私は魔力を視ることが出来る体質らしく、ありとあらゆる魔力の流れを感じ取る要領で彼の魔導適正はお見通しなのだ。……というか、乙女ゲーでは彼は闇魔法使いまくってたからね。私が知らないはずないよね。
「本当にもらっていいの?返さないよ?」
彼は私を…ゲームのシェリティアを直接手にかけた中でも、喜んで彼女を殺した殺人者だ。…けれど、私も、シェリティアも彼のことを嫌悪してはいない。シェリティアは彼を自身の破滅に付き合わせたくないから突き放した。けど私は、そんな事になるくらいなら、逆に招き入れてしまえと思うのだ。
少しでもいい、少しでも、シェリティアという存在によって、彼が今一番嫌であろう家への強制送還を回避できさえすれば、シェリティアを恨むだろうか?殺したいと呪うだろうか?
保身が最優先だ。だって私は、死にたくない。この世界がどれだけ私を、シェリティアを殺したがっていても。
そんな気持ちがゆえに、私が自然に口にしていた言葉を聞いてロイは満足顔。彼は先程よりも分かりやすく驚いていた。
「あ、あの。ステラリュート嬢、私などで本当に宜しいんですか」
「リヒト」
つい、といった具合に口を開いてしまった彼にロイから思ったよりも鋭い声がとんだ。あれ?もしかして無理やり連れて来たのかな。だとしたら私は招き入れない方が正解だった?
「貴方が嫌ならやめます。ロイが連れて来たので恐らく本人の了承は取っているものと思っていましたが」
視線をやってちがうの?と言外にロイに聞いてみれば騎士の方が慌てて私がお話をもらって、私なんかが賜って良い役目なのかと受けかねていたのだと言う。
……ほんとかなぁ?
「じゃあ、ロイにごめんなさいして」
騎士は訳がわからないらしく首を傾げているらしい。どうして?
「シェリティア。君は頭がいいのになんで人の気持ちを読んであげられないのかな…」
みんな君と違って理解できることとできない事があるんだよ?と、いわれましても。わたしだってただの子供ですけどぉお?理解できない事幾つもありますけどぉ?という意味を込めてじーっとロイをみるけどどこ吹く風。
「…」
「まあ、頭の出来と魔力以外は君も、僕にとっては普通の可愛い女の子だよ。だからこそ、こうして新しいものに触れる機会をあげたいと思うんだ」
あ、無視ですか。無視ですな。これ私が折れないと面倒なやつだ。
仕方がないので言葉を補うことにする。確かにいつも5歳児らしからぬ5歳児なせいで、頭の回転の良いお兄さま達としか話さないから、理解できない感覚を理解していなかった。よくよく、ほんとうに、よーーーく考えてみればだが、
これでは通じるはずもない気がしなくもない。……あれ?けどいつもの言葉足らずな言葉が通じてるってことは、お兄様達賢いんじゃね?天才児シェリティアの名前を返上じゃね?寧ろお兄様達が天才?……ありえるわ。そりゃ、私みたいな中身ふつうの奴に普通のこと話せっていうわけだわ。なっとくー。
……さてと。
「………。殿下が貴方をここへ、それも自ら連れてきたなら、間違いなく殿下自身が貴方を評価したということ。
それを自分なんかと言うのなら、殿下の評価を間違いだと言っているようなもの。
謙遜と、卑下は別物。
貴方は私が欲しいものを持っている。私にとっても価値ある人。
それを貴方自身が何故誇れない?」
ロイは満足したのか、よく出来ました。といって私の頭を撫でた。
私は言いたいこと言えて満足なのでお茶を飲んで彼が何か言い出すまで待っているつもりだったのだが。
「「え」」
まってまって予想外。私とロイが口を揃えて声をこぼしてしまう位には。
なんと騎士…候補、リヒト(仮名)は泣いていた。そりゃあまあ、ぼろぼろと。呆然としつつ、ただ目から涙だけ流して。
その後、涙も落ち着いた頃、彼はまるで何もなかったかのように非礼を詫びて、私の使用人になる事を受け入れたのだった。
「…と言うわけで、ロイが置いていった」
「ロイも強引だけど、それをオーケーしちゃうシェリティアもすごいよね…」
「…変って言えばいいじゃない」
(変などではございません。シェリティアお嬢様は大変聡明過ぎるだけです)
急な念話に思わずびくりとしたから、セドリックが首を傾げた。
使用人は普通声をかけられない限り静かに部屋の隅に立っているのが常だから、どうしても言いたい事があるときは、闇属性の特有魔法の1つ念話で呟くんだよね…。
慣れないとなぁ。
「…えっと、彼は確か学園を卒業したんだっけ?」
「ハインリヒ・フィード伯爵子息」
(ただのハインリヒです。あなたの僕のリヒトです。どこまでもお伴します)
「…ハインリヒ、だって。かなり優秀だったって話も聞いた。セド兄さまは魔法学校に興味が?」
ちょうどいい。なら、ハインリヒから話を聞こうといって、無理やり話に入れる。これで念話を飛ばしてくる回数はだいぶ減る事だろう。
と、思っていた数時間前までの私を殴りたい
「魔法学校の生徒は貴族階級から庶民まで広く受け入れられています。ですがクラスは実力に合わせた編成になっていました。上はSから下はFまで。冒険者のランクというのとほぼ同じですね(勿論入学した場合、お嬢さまは間違いなくSクラスでしょう。そうでない場合私が学園長をちょっと脅し…いえ、話し合いをして参りますのでご安心ください)」
「クラス分けはどうするの?入学テストみたいなものが?」
「一般的に、その方の初期のステータスを見る事で大体のランクが決まります。その後簡単に魔導適性の適応具合をみて微調整が入ります。ステータスを見る時に、魔力を込める水晶で見るので特に危険はないです。(あまりに力の強い者が魔力を込めると破裂するそうなので、お嬢様は魔力を込めるときはマッチの火を灯すくらいの気安さでお願いしますね)」
「授業ってなにするの?」
興味のままにポンポン質問するセドリックとその答えの後に私にだけ聞こえるように念話を飛ばしてくるリヒト。待って待って、すごい疲れる。なにこれ⁉
「シェリティア?どうしたの?」
流石におかしいとセドリックが気付いたのでもういいかと思う。
「…ハインリヒ、回答と一緒にいちいち私に関するコメントを念話なんてしなくていいから」
「そんなっ…!ではいつ私は貴女様を賛辞する事が許されるのですか?!」
何故ショックを受ける。むしろせんでええわ。そもそもつかれるだろ、そんなこと。
「シェリティアは褒められてもそれがどれだけすごいのか、わからないんだと思うよ」
「理解できないという感覚を理解できない…というのと同じですか?」
「うん。だからいっぱい褒めてあげてね。多分普通の令嬢みたいには素直に喜ばないけど」
「シェリティア様は恥ずかしがり屋なのですね。わかりました。ですが貴族令嬢は褒められるのもまた仕事。今まで以上にその都度賛辞の言葉を述べさせていただきます!」
悪化した。まさかのセドリックが反旗を翻した‼家の人たちも執事長にも相談してみたけど、私を褒め称えるを推奨派で味方してくれなかったけど、セドリックは味方になってくれると思ったのに‼
そしてその後も、セドリックの家の迎えが来るまで、言葉の裏での念話使用の責め苦は続いた。
けれど、それで理解できたこともあった。
「…ハインリヒ」
「はい。シェリティア様。少しお疲れの様子ですが、変わらぬ可憐さですね」
「…頑張らなくていいよ」
はて、とハインリヒが固まった。念話を使っていたからこそ分かる。魔力から流れ込んで来た感情を読み取ってしまった。
そこにあるのは嫌悪。貴族への嫌悪。よくもまあそれで私に仕えることを決められたねぇと言いたくなるほど、ハインリヒの根底にあるものは深く強い。
生まれによるものだろう。それが危険ではなければ良いが、そうでないなら多少の矯正はしなければならないだろう。…私の安全のために。
「君が貴族に良い感情を持っていないのは分かってる。しかもこんな小娘のご機嫌とりなんて、過去の君からしたら苦痛でしかないだろう。
幸いなことに、私は世間一般の普通からは残念な程にずれた子供だ。
君が一々褒めなくても、嫌ったりしない。普通の令嬢が望むようなものはいらない。
私が君に望むのは、私を独りにしないこと。
ただそれだけ。
それさえ守ると誓えるなら、私は決して君を捨てたりしない」
ハインリヒは、貴族…中でも生粋の貴族が嫌いだ。苦労して生きて来たのだから、当然だろう。しかも彼の家の当主、フィード伯爵は大変貴族らしい貴族だ。(プライドだけはエベレスト級の無能な豚)
ハインリヒを利用するだけしようとしたと思う。いや、恐らく利用しているのだろう。そしてハインリヒ自身は気付いていない。(利用されていると知ればそれはそれで嫌悪を募らせるだけだから言いはしないが。)
「…はい。あ、の。ですが、わたしは…」
「あー…。君がやりたいようにやりなさいって言ってるだけ。ちょっと無理して頑張ってるように思えたから。
違ったかな?」
利用されるために何をされたのかはわからないが、どうやら気に入られなければ、という気持ちが強すぎる。かなり言葉を砕いて、いつもよりも口数多めに、君のことは捨てる気ないから大丈夫だよと伝えたかったのだが、わかったかな。
「…わから、ないのです」
ハインリヒの口から溢れた言葉に、え…もっと砕くの?ちょっとお姉さん疲れたよ。ボキャ貧だから勘弁してと思ったのだが、どうやら違うらしい。
分からないと言ったハインリヒに、話の続きをと促した。
「私は、愚か者です。
あの家から逃げたいがために、必死でした。入った魔法学校は貴族たちが殆どで、まだあの家にいるような気分でした。いえ…階級が幅を利かせている部分があり、もしかしたらあの家より最悪な面もあったかもしれません。
私は、そこで嫌という程"貴族の子供"を知りました」
まあ、良い印象はないだろうな。魔力持ちの貴族たちはどこかそれをステータスにしている部分があり、子供であっても誇るもの。学内では好き勝手していたのだろうし。まあ、子供だからなぁ。
「しかし、家に戻りたくない以上は、私の立場上何としてでも成果を上げ王族に仕えるという方法しか思いつきませんでした」
伯爵の愛人の子である三男となれば、家は継げない。だからといってこんな風に住み込み家庭教師などになるには、コネもない。彼は一番目的にそう最善の選択をしていたのだろう。
「そこに王子から直接お話をいただき、大変申し訳ありません、浅はかな私は当時断りたくて仕方がなかった」
当然だろうな。あの容姿じゃ子供っぽい令嬢に迫られたに違いない。その証拠に私に初めて会った時、私がちゃんと彼を見るまで、彼は目線を私に向けなかった。初めにさっと一瞥はしたけど、避けたがっているのは目に見えてた。
それでも私の人生の安寧の為には、手駒にしておきたい人間であったし、召喚術に錬金術と聞いては貰わない手はないと思ったから。
「しかし、貴女は今まで会った令嬢とは全く違っていた。
思慮深く賢く、けれど素直。
私よりも大人なのではないかと思ってしまうほどに。
私の中の貴族像とは全く違う。
私は、貴女に仕えたいと思った。
しかし貴女は普通の令嬢が喜ぶような事には興味がない。
貴族という人間を俺は今も変わらず嫌悪している。なのに貴族らしくない貴族の貴女様に、貴族へ仕えるに相応しい振る舞いをする自分が、貴女が望んでいないと知っていながら、なぜそれを維持しようと意固地になっているのか、わからないんです」
うーん。ハインリヒ、君すごいな!よく子供の皮を被った大人だってわかったな…。いや、実際は子供の体+大人の精神であって、まるっきり成人が子供のふりしてるわけではないんだけどね。
一人称が俺っていったから、多分かなり素直に心情吐露してくれたんだろうね。
「貴族が嫌い。貴族が憎い。
うん、素直で大変よろしい」
よく認めました。偉い偉い。とお姉さんは思います。
「残念ながら私もまた貴族。それは変わらないよ。ハインリヒ」
「っ、!数々の失言、申し訳ございま「謝るな」っ!」
「私が不快に思ってるように見える?」
「…いえ、その、むしろ……」
「そう。楽しい。私の周りは実に自分に素直な人が多い。
私もその一人。もちろん、自分が素直でいるために立場上然るべき態度を取ることもある。
けれどね、私たちは立場が一番じゃない。一番は常に自分自身。
他の貴族と変わらない。楽しみ方が違うだけ。世間一般的に変わり者らしいけど。
だから君が感じる嫌悪は正しい。私にそれを感じて頑なに態度を貫くのも構わない。
思考と心は多分違う。
落ち着くまでは暫くかかるけど、若気の至りで許せる日がくるから、それまで気楽に、気長に待てばいい。
自覚して、言葉に出して、整頓する。そうする事でしか成長しないものだよ」
だからよく出来ました。と近くに寄って頭を撫でる。謝るなといったのに、頭は下げたままだったから。
「君は愚かなのではなく、自分に素直に生きてきただけ。
うん、来るべき場所に来たんじゃないかな。
じいやもそう思うでしょう?」
ハインリヒが弾かれたように顔を上げた。じいやが音も気配もなく部屋にいた事に気付かなかったのだろう。
「ええ。まったくです。貴方が必死にあがいて来た事がこの結果ですから、充分な報酬とも呼べるでしょう。
ここ1週間ほど様子を見て使えると私は判断いたします。本採用を認めてくださいますか、お嬢様」
「うん。教育は任せていいかな」
「はい。お任せください」
ハインリヒくんは呆然としているところをじいやに連れられて退室。…ふう。疲れた。
例のシナリオの中では、新月の夜に母親が殺されてだいぶ心の荒んだシェリティアの護衛としてロイが連れて来たはいいが、シェリティアは母親を殺した闇属性の魔力と同じ気配のするハインリヒを嫌ってわざと嫌な令嬢をやってみせて早々にクビに。しかも伯爵家に強制送還。
見事貴族への恨みつらみを募らせたハインリヒが完成。その後学園の教師になってうまく家からは逃げ出すが貴族への恨みは消えないのに教える相手が貴族の子供なので厳しい厳しい。歪んじゃってる。
そこで出会うのが主人公。同じような境遇の2人は引かれあい、最終的に改心…というか、シェリティア討伐に参加。勿論そこには恨みも含まれる。
…良かったぁああ!回避!これ回避じゃん!うまくいったんじゃない?!
ゲームのようにクビにしてたらどうなっていたことか‼まあ錬金術と召喚術を教えてもらいたいから手放す気はさらっさら無かったけどね‼
それになんかちょっと忠犬っぽくて可愛い。
最近サドっ気を帯び始めたセドリックが怖くなって来たところにまさかの癒し降臨。いや、15歳の少し大人びたワンコ系の少年ですよ?ここで癒されずどこで癒されろと?え?人じゃなくて動物飼えばって?
…私、なぜか懐いてもらえないんだよね。多分魔力が強すぎるせいだとは思うけど。だから召喚術で可愛い動物が召喚できるようになるまで、ハインリヒを可愛がってもいいよね‼やったー‼