表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/116

05.半魔?



 謎世界にて、魔族けいけんちを発見した!

 ゲットします!


「まーてー!」

「ぴぃーーーーー! おたすけぇええええ!」


「逃げるなぁ……! 逃げるな卑怯者ぉお!」

「至極まっとうな反応だと思うけどね……」


 後ろでヒキニートさんがツッコんでいる。

 が!


 僕は戦わずに逃げ出す魔族を、卑怯者だと思っている。

 今までの魔族は皆、僕と戦って、経験値になっていった。


「戦え! そして、君も経験値になるんだよぉお!」

「いやだぁ……!」


 そんな風に追いかけ回していた、そのときだった。


 ヴオン……! という謎の音とともに、上空から謎の巨大物体が飛翔!

 あ、さっきのメカ鳥だ。ゾ●ドだ!


『ここに居たか半魔ぁ……!』

「はんまー?」


 トンカチ?

 巨大物体からは、エコーがかかった声が聞こえてくる。


『逃げてんじゃあねえぞ半魔! てめえらはおれさまたち、魔族の奴隷なんだからよぉ!』


 謎のメカ、今度は大きなトンボみたいなフォルムをしてる。

 む……。


「あのぉ……?」

『ああ? なんだてめえ……?』


「あなた、中にいるあなた、二つ聞きたいことがあるんですが」

『そうか。おれさまにはねえ! 死ねぇ!』


 巨大トンボメカの口が開く。

 そこから、液体が凄い勢いで吹き出した。

 ブシュウゥウウウウウウウウウウ!


『ひゃははあ! 万物を溶かす溶解液だ! どろっどろに溶けちまいなぁ!』

「? 溶けてませんけど?」


『なにぃいいいいいいい!? ば、馬鹿な!? 万物を溶かすんだぞ!? なぜ生きてる!?』

「さぁ……?」


 きちゃない。

 僕はカバンの口を開けて、汚れを吸い込む。

『!? そ、そのなんでも吸い込むか、かば……カバン……ままま、まさか……鞄の魔神!?』


「あ、どうも。カバンの勇者です」


 魔神じゃないよ?


『うびゃぁあああああああああああああああ!』


 トンボのロボが凄い勢いで、飛び去っていく。

 あらら。逃げるようだ。


 え?


「こんなので逃げられるとでも?」


 カバンの口を開けて、そこから触手を伸ばす。

 触手は高速で飛翔し、トンボロボにぐるぐると巻き付く。


「よいっしょぉ!」


 僕は触手を引き戻す。


『おぎゃぁあああ! ひっぱられるぅううううううううううううううううう!』


 蠅王宝箱ベルゼビュートで、トンボロボを回収してきた。

 カバンの中に入れずにおく。


 僕は勇者の短剣を取り出して、ぴょんっ、とトンボロボの頭の上に乗っかる。


「二つ聞きたいことがあります」

『ひぃ! な、なんでございましょう?』


「一つ。そこの女の子のこと、半魔っていってましたよね? なんですか、半魔って?」


『は、半分魔族のことです! 魔族と、多種族の混血のことをさします!』


 なるほど……半分魔族で半魔か。


「次に質問。このロボのなかにいるあなた……魔族ですか?」

『え、あ、はい……』


「ありがとう、聞きたいことはそれだけです。蠅王宝箱ベルゼビュート!」


 ヒュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


 触手はロボのなかに入り込み、そして中にいた魔族を取り出す。

 そしてそのままカバンの中にしまってしまった。


『聖武具のレベルが上がりました』


 よっしゃー!

 ひさびさレベルアップキター!


「あ、あわわ……わ、わらわを助けてくれたのですか……?」


 半魔の女の子が声を震わせる。

 半分かぁ……。


「いや、別に」

「わ、わらわを食べるのですか!?」

「いや、別に」


 半分じゃね。経験値たくさんほしいし。

 今たくさん経験値手に入ったし。


「さ、さきほど鞄の魔神と聞いたのですが……ほ、本当にカバンの魔神なのですか?」

「ん? まあ……いちおう」


 どさっ!

 ……あれぇ?


 半魔ちゃん、眠っちゃったよ?

 どうしたんだろう?


 今のうちに経験値にしちゃおうかな?

 いやでもなぁ、今レベルアップしたばっかりだし。


 半分っていっていたし。

 うーん……経験値にするのは、保留!

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編が好評のため、

連載版を投稿しました!


『【連載版】山暮らし聖女の異世界スローライフ〜聖女召喚された私、偽物だとして雪山に廃棄されるも、チートスキル【インターネット】と神の力で快適に暮らしてる。今更私が真の聖女だと気付いたようですがもう遅い』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://ncode.syosetu.com/n9575jo/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ