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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

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133/138

133.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

僕たちは砂利の山を越え、さらに城の奥へと足を踏み入れた。

 進むにつれて、廊下の装飾は豪華になり、それと比例するように殺意も濃くなっていく。


「ケースケ君、気をつけて。……この先、罠だらけよ」


 アイさんが僕の腕に抱きついたまま、愛らしい声で警告する。


「魔法感知式の地雷、溶解液のシャワー、あとは空間切断の結界……。ふふ、趣向を凝らしているわね」

「うわぁ、エグいな。迂回するかい?」

「ううん、面倒だわ」


 アイさんが、ニコリと笑う。


「全部まとめて『看破』しちゃえばいいもの」


 彼女はそう言うと、何もない空間をギロリと睨みつけた。

 その瞳――『神眼』が怪しく輝く。


 カッッッ!!


 鋭い眼光が走った瞬間。


 パリンッ! ドガァァァァン!!


 何かが割れる音と、爆発音が同時多発的に響き渡った。

 天井が落ち、床が抜け、壁がひしゃげる。

 隠されていた罠の魔力回路はおろか、設置されていた物理的な機構までもが、アイさんの視線一つで粉々に吹き飛んだのだ。


「……はい、看破完了♡」

「おかしいですぅぅぅぅっ!!」


 瓦礫の山と化した通路を見て、リコが頭を抱えて絶叫した。


「アイさん!? 今、何をしたんですか!? 罠が全部爆発しましたけど!?」

「え? だから『看破』したのよ」

「看破って! 普通は『見破る』とか『仕組みを理解する』って意味ですよね!? なんで『見て破壊する』になってるんですか!?」


 リコの指摘はもっともだ。

 辞書的な意味で言えば、看破はあくまで「見抜くこと」であり、「破壊すること」ではない。

 だが、アイさんはきょとんと首を傾げる。


「だって、私の目で見ちゃったら、あんな脆い仕掛けなんて壊れちゃうじゃない」

「壊れません! 視線はビームでも物理攻撃でもありません!」

「あら、そうなの?」


 アイさんは不思議そうに瞬きをする。

 彼女の中では「視る=干渉して破壊する」が常識になっているらしい。神の視線は、存在するだけで万物に影響を与えるということか。


『た、確かに……』


 ヒキニートさんが、虚空で唸る。


『言われてみれば、今の破壊はおかしい……。だが、ぼくは一瞬「流石はアイちゃんだ」と納得してしまった……』

「順応してるね、ヒキニートさん」

『違う! これは順応じゃない、退化だ!』


 ヒキニートさんが焦燥に満ちた声を上げる。


『最近、ぼくのツッコミ力が落ちてる……! お前らの非常識な行動を見すぎたせいで、「まあアイちゃんだし」で思考停止する癖がついている! くそっ、このままではぼくのアイデンティティ(常識人枠)が崩壊するぅぅ!』

「大丈夫だよ。誰もヒキニートさんに常識なんて求めてないから」

『慰めになってないよ!?』


 嘆くヒキニートさんをよそに、アイさんは「さ、行きましょ」と嬉しそうに僕の手を引く。

 最強の彼女にかかれば、どんな難攻不落の要塞も、ただの散歩道にしかならないのだった。

【おしらせ】

※2/13(金)


新作、投稿しました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

URLを貼っておきます!

よろしくお願いいたします!


『過労死した元社畜が悪役令嬢に生まれ変わり、辺境のブラックギルドで仕事をしない「お飾りオーナー」として安眠生活を送るつもりが、なぜか部下から「冷徹なカリスマ」と慕われる最強の支配者に』


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