133.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
僕たちは砂利の山を越え、さらに城の奥へと足を踏み入れた。
進むにつれて、廊下の装飾は豪華になり、それと比例するように殺意も濃くなっていく。
「ケースケ君、気をつけて。……この先、罠だらけよ」
アイさんが僕の腕に抱きついたまま、愛らしい声で警告する。
「魔法感知式の地雷、溶解液のシャワー、あとは空間切断の結界……。ふふ、趣向を凝らしているわね」
「うわぁ、エグいな。迂回するかい?」
「ううん、面倒だわ」
アイさんが、ニコリと笑う。
「全部まとめて『看破』しちゃえばいいもの」
彼女はそう言うと、何もない空間をギロリと睨みつけた。
その瞳――『神眼』が怪しく輝く。
カッッッ!!
鋭い眼光が走った瞬間。
パリンッ! ドガァァァァン!!
何かが割れる音と、爆発音が同時多発的に響き渡った。
天井が落ち、床が抜け、壁がひしゃげる。
隠されていた罠の魔力回路はおろか、設置されていた物理的な機構までもが、アイさんの視線一つで粉々に吹き飛んだのだ。
「……はい、看破完了♡」
「おかしいですぅぅぅぅっ!!」
瓦礫の山と化した通路を見て、リコが頭を抱えて絶叫した。
「アイさん!? 今、何をしたんですか!? 罠が全部爆発しましたけど!?」
「え? だから『看破』したのよ」
「看破って! 普通は『見破る』とか『仕組みを理解する』って意味ですよね!? なんで『見て破壊する』になってるんですか!?」
リコの指摘はもっともだ。
辞書的な意味で言えば、看破はあくまで「見抜くこと」であり、「破壊すること」ではない。
だが、アイさんはきょとんと首を傾げる。
「だって、私の目で見ちゃったら、あんな脆い仕掛けなんて壊れちゃうじゃない」
「壊れません! 視線はビームでも物理攻撃でもありません!」
「あら、そうなの?」
アイさんは不思議そうに瞬きをする。
彼女の中では「視る=干渉して破壊する」が常識になっているらしい。神の視線は、存在するだけで万物に影響を与えるということか。
『た、確かに……』
ヒキニートさんが、虚空で唸る。
『言われてみれば、今の破壊はおかしい……。だが、ぼくは一瞬「流石はアイちゃんだ」と納得してしまった……』
「順応してるね、ヒキニートさん」
『違う! これは順応じゃない、退化だ!』
ヒキニートさんが焦燥に満ちた声を上げる。
『最近、ぼくのツッコミ力が落ちてる……! お前らの非常識な行動を見すぎたせいで、「まあアイちゃんだし」で思考停止する癖がついている! くそっ、このままではぼくのアイデンティティ(常識人枠)が崩壊するぅぅ!』
「大丈夫だよ。誰もヒキニートさんに常識なんて求めてないから」
『慰めになってないよ!?』
嘆くヒキニートさんをよそに、アイさんは「さ、行きましょ」と嬉しそうに僕の手を引く。
最強の彼女にかかれば、どんな難攻不落の要塞も、ただの散歩道にしかならないのだった。
【おしらせ】
※2/13(金)
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