港湾部にて(1)
湯呑みは武器
CEA6課本部、地下一階会議室にて。今月の定例会議が行われていた。
紅牙「対暗からは以上です」
前回の会議と比べて、今のところ変わった報告はない。
白輝「それじゃあ最後、対反」
白輝の発言で、紅葉が立ち上がり報告をする。
紅葉「では対反から。今月はとくにマーゴの活動は確認されませんでした。ただ、明後日に動きがあるようです」
その発言に全員が反応する。紅葉は続けて報告する。
紅葉「明後日の夜未明から、大阪港のどこかにて闇取引が行われる可能性があることが、1課の捜査でわかっちゃそうです」
真夜「本当に?そんな話聞いてないんだけど」
真夜が不満げに口にする。
紅葉「そりゃあ今初めて報告したんですから」
乙犬「しっかりしてください、ボス」
紅葉「気を取り直して、明後日の闇取引についての作戦を提案します」
紅葉がホワイトボードに港湾部の地図を貼り付けた。
紅葉「まず取引の場所ですが、おそらくここと思われます」
紅葉が示した場所は赤レンガ倉庫からすぐ近くの場所であった。
篠々「そんな人の多いとこで奴らがやるとは思えんな」
紅葉「私もそう思うわ。けど、ここで最近ET警備の人間がよく目撃されているの」
”ET警備“民間の警備会社。表には出ていないが、以前マーゴの構成員を逮捕した際、ここの社員であったことが判明し、マーゴとの関わりが疑われている。
白輝「そいつらは、取引場所の下見にでも来たってわけか?舐められているのか、それともただのアホなのか」
紅葉「さすがに舐められることはないでしょ」
白輝「まあそうか」
紅葉「それでです。今回の件の内容を説明します。今回の目的はマーゴ構成員と取引相手の確保。そして取引の品の押収、以上です。まずは取引現場を押さえてから、確保に動きます」
紅葉が一通り説明をし終える。
紅牙「いくつか疑問がある。まず取引の場所が曖昧すぎる。本当にそこにくるかわからない。そもそも、1課の奴らにバレてるんだ。取引自体中止するかもしれない」
紅牙の疑問はどれも的確であった。
紅葉「まあ全てその通りよね。だから今日、明日明後日、そして明々後日の間、周辺を見張ろうと思う。見張る人間は、私と吉良銀君、そして照屋を連れて行きたいです」
照屋「えっ!僕ですか?」
いきなり名前を出され照屋が困惑する。吉良銀も少し驚いたようだ。
紅葉「今回はこの3人で行きたいです。真夜さんいいですよね?」
全員が真夜の方を向き、返答を待つ。
真夜「いいよ。いってら」
実に真夜らしくあっさりと承諾した。
紅牙(よっしゃー!キター!照屋は適当にどっかやって、吉良銀君と2人っきりだー!)
誰にも気づかれてはいなかったが、紅葉は机の下でガッツポーズやらなんやらで、狂喜乱舞していた。
白輝「それじゃあ、今日の夜からだな。吉良銀、行けるか」
吉良銀「まあ行けますけど」
ということで、照屋の初任務が決まった。
続く
会議終盤にて
白輝「じゃあ最後だ。今月の広報当番を決めるジャンケンを行う」
全員の顔に、緊張が走る。このジャンケンに負けると、その1ヶ月の広報業務を行うことになる。先月は炎月が当番であった。
宇宙乃「くそ、なんでこのちんちくりんが参加できないんだか!」
紅葉「はっ!管理職なめんな!ヒラとは違うのだよヒラとは」
このジャンケンには管理職は参加しないことになっている。6課長の真夜と副長の白輝、そして各班の班長である紅牙、紅葉、篠々は参加しない。
宇宙乃「ただ長くいるだけだろババア」
紅葉「ババアじゃねえし!」
またいつもの喧嘩がが始まったと、周りは実に冷静だ。
白輝「はいみんな落ち着いて、ジャンケンいくぞ」
炎月「2か月連続はいやだ、連続はいやだ」
白輝「はい最初はグー、ジャンケンポン!」
照屋、グー 炎月、グー 乙犬、グー 吉良銀、グー 宇宙乃、チョキ
宇宙乃「あ...」
真夜「今月の広報当番は宇宙乃!」
宇宙乃「ダッル!」
紅葉「よっしゃおつかれ〜」
宇宙乃「てめ○ね!」
紅葉はジャンケンに負けた宇宙乃をずっと煽り散らかしている。
紅葉「ザコがウェー〜」
パシャ 宇宙乃が煽っている紅葉の写真を撮った。
宇宙乃「うわ、写真写りわる、ぶっす、盛れてねー、毛穴開いてんじゃん」
紅葉「おい写真消せ」
宇宙乃「やなこったデブが」
紅葉「誰がデブだ!くらいやがれ!超必殺!飛鳥○化アタック!」
照屋「暴れないでくださいこんな狭い部屋で!」
紅葉「鉛の重みを知れーっ!」
宇宙乃 ヒョイ
紅葉「あ避けられた 背中いったーっ!」
ずとマロッシュおいしい




