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離人症かと思ってたら神でした〜元人間はもふもふ達と天界で怠惰を謳歌したい〜  作者: 瑠璃玉ねむ
【第1章】天界チュートリアル

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第15話:天界マップ


地神様が「天界マップはないな…ちょっと待っててくれ」と地面に手をつけた。


お?もしやまた地震か?なにゆえ?と思うと、地面が盛り上がってミニチュア天界ができた。


わー!!フィギュア好きの血が騒ぐ。


「地神様!!これほしい!!このまま欲しい!!」


「あーうん。わかったわかった。それよりもだな、今いるのがここだ」


そういって御神木様がある島の1点を指差した。

ぐるっと湖に囲まれ、その向こうにも大陸が連なっている。



この天界って球体じゃないのか。端っこはどうなっているんだろう…そんなことを考えていると話がどんどん進んでいく。


どうやら御神木を中心にぐるっとドーナツ状に大陸があり、時計回りに季節が進んでいるエリアになるらしい。

つまり、自分の領地はずーっと同じ季節らしい。


「それでここが怠惰の領地よ」と風神様がぐるーっと指で囲った。


え?広くない?

その20%くらいの広さでいいんだけど…



炎神様が中央の御神木島に続く4つの橋を指差した。

「ここが春橋、夏橋、秋橋、冬橋だ。

橋は限られた神、眷属しか通れない」



「え?じゃあ実務くんたちは御神木様に住み込みなんですか?」と聞くと、船を漕いでいるらしい。



よし、秋橋は解放しよう。すぐ解放しよう。



(あるじ)〜、自分らその魂の管理んとこ行って来ますわー」


と、シャフ君が言うので「いってらー」と規律神と眷属の3人を見送った。




私は話を続けてもらった。


4エリアはそれぞれ代表神がいて、その4柱が実質上の人間由来の神のトップで、

春は『順応の神』、夏は『武の神』、秋は『怠惰の神』、冬は『呪いの神』らしかった。



夏エリアは暑苦しそうだし、冬は物騒そうだし、お隣さんだけどあまり近寄りたくないものだ…



「なんかもっと『愛の神』とかそう言うのを思い描いてた」と言うと、ダイチが「愛の神もいるが、呪いの神の傘下だな。春に近い冬エリアを管轄しているぞ」と返された。



へぇ…私は生前の母を思い浮かべた。そして私自身の、動物たちに向けた愛情も。


確かに、あの自己犠牲すら犠牲とも思わない、どうしようもないあの感情と引力は、温かい呪縛だったな。



「最近力をつけて来ているのが『承認欲求の神』ね。これも呪いの神の傘下よ」


風神様が教えてくれた。


「ちなみに私の傘下は…?」というと3柱に目を逸らされた。



「芸術の神とか、好奇心の神とか…ちょっと頭おか…きょ、興味深い神が多いな…自分の関心ごと以外何もしたくないというか…」


エン!?

頭おかしいって言いかけたね!?



変神代表なのかぁ…



そういえばさっきからスイと水神は?と思ってキョロキョロすると、しらたまをまだ愛でていた。


あの2人も秋ではなかろうかと思ったが、自然由来の神々は好きなとこをうろうろしているらしかった。




ミニチュア天界模型を見ていると、御神木の湖に隣接する円形状に神のエリア、その向こうにぐるっと商業エリア、その向こうに住民エリアと区分けされているらしかった。



「この商業と住民のエリアって何?」



「そこは、『神隠し』にしてしまった人たちの子孫や、先住民が住んでるわ」



「天界ができた時に、星と同じ動物がいたんだけど、長い年月をかけるうちに、人間由来の神々の神力の影響か、人間に近い形に進化したんだ!


朝会で鱗や尻尾が生えている人たちを見なかった?


神々や眷属、神獣は神力が途絶えない限り死なないけど、彼らには普通に星の生物同様に食事もだし、病気になったり生活がある。そのために商業地区があるんだよ。」


水神様が待ってましたと言わんばかりに急に戻って来た。


フウと水神様の言葉を聞いて「あーあのドンたちがもみくちゃにした中にいた獣人たちね」と思い至った。


レストランとかコンビニとかあるのかなぁ…

今度行ってみよ!



…………まぁたぶん行かないけど



後ろではまだ水神様が進化の過程について熱弁していた。




第15話:家にインターネットを通したい


「とりあえず天界の構造はわかりました。

それで自分の家はどうやって建てたらいいですか?」


????????


4柱、4眷属のそれぞれのペアが、それぞれ似たような仕草で頭を傾ける。



うん!やはり美形双子ペアのビジュは尊い!

家の作り方はわかんないけど許す!



というか、この神たちは自然由来だから家とかいう概念がそもそもないのかもしれない…




今日からの野宿か…?

せめてテント欲しいよなぁ…

おかきの結界に色つけれないかなぁ…



そこにちょうど規律神が降りて来た。



「あ、規律神、ちょっと家の作り方を教えてほしいんだけど…」と聞くと、神力を込めながら、頭にイメージを浮かべて、『そこにある』と、これも錯覚することで作れるそうだ。



そんなに簡単に作れていいのか。



「あと、家にインターネットを引きたいんだけど、天界って電波受信してる?」



規律神が真顔で答えた。


「仮に受信できたとしても、不正受信なのでは?契約と支払いは?」




「え?そもそも私たち、人間の感情を勝手に受信して神力に変えてるのに?

私人間だった頃そんなの知らなかったよ?無断使用だよね?」



「そ…それは……」

と規律神が言い淀む



「いや、でもネットで私はアニメやら漫画の続きが見たい…本来そのことで収入を得る人たちのことを考えると、無銭使用は良くないな…」



うーん…

銀行口座とクレジットカードが作れれば…

となると、戸籍と住所が必要…




「よし!私がいた世界線に戸籍作って!」


「そ、それは…世界線に神が介入することになってしまいます…」



「えぇ?でも神が星に視察しに行った帰りに『神隠し』とか起こしてる時点で介入してるじゃん。


私まだ極刑にされたお詫びされてないなぁ?


さっき落魂と神力も分けてあげたお礼もしてもらえてないなぁ…」チラッチラッ



「うっ…

で、でも、戸籍を作ったとしても、人間界のインターネットを天界で受信するのは技術的に無理ですよ…」


規律神が食い下がる。



「受信できるよ」とたぬきが割って入る。


え!?どうやって!?



「んーなんか『たぬき』って名前が関係あるみたいだよ。狸って方位を司ったり磁気を察知できるって一部の人間が信じてるらしいんだけど、猫じゃん?猫じゃんね?」


2回言った。

だが君は猫であり『たぬき』だ!



「だから、何かその絶妙なバグり方と神力のおかげで、電波を受信して、その電波自体も騙してこっち仕様にも変換できるって、時の神が言ってた。


葉っぱだった時に時の神が『暇だから何かアニメとか漫画見せてよ』ってうるさくて、1回やってみたら神力の消耗が激しいみたいで、すぐにこれ以上はもうダメだぁってなった。」


と、たぬきがさりげなく、時の神がすでに受信していたことを暴露する。



「あの時の、時の神の半狂乱ぶりは面白かったよ。『続きを!!続きを見せてくれ!!推しが

!!推しがピンチなんだっ!!』って」と、アッシュが時の神の真似をしながら言う。



時の神の推し…ネタバレしないように気をつけよう。



「ほら、時の神がすでに前例作ってるじゃん。

戸籍作ってよー!

時の神に比べたら正規の手続きで受信して料金払おうとしてる私の方がマシじゃん。


あーぁ、被害にあったにも関わらず色々協力してあげてるのになぁ!

シャフ君、ネット繋がらないと何もできないよねー?もう出向作業やめようかー?」



「ネットないとか…このPCただのパカパカする石板じゃん…これからもあの古代文明みたいなアナログ作業してたらいい…」

シャフ君もやさぐれている。



「わっ…!わかりました!!ちょうど最近、あなたの世界線で神隠しに合い、こちらに残った人がいるので、その方の戸籍を使わせていただきましょう…!」




っしゃ!!

とシャフ君とハイタッチする。




そうと決まれば…


「どうやって元いた世界に行けばいい!?ちょっと急ぎでやらねばならん!」



規律神が私の勢いに負けてぽろっと漏らす。


「行きたい場所を具体的に思い浮かべて、『そこに自分がいる』と、自分の認識を騙すことですが、そんなに簡単なことでは…」



「おっけ!」と食い気味に返事をし、念のため神力水を一気飲みして、目を閉じる。


イカれた精神してた元人間をなめるなよ。

何度自分は違う場所にいると錯覚を起こして来たことか…




ピュンッ



「いっちゃったねぇ…」


おかきの、のんびりした一言だけが響いた。





ヒュッ

「ただいま!」


あっという間に戻って来れた。



ふぅ…間に合った…


今ちょうど私の葬式中らしく、家には誰もいなかった。


私は生前、密かにあちこちに、へそくりを貯めていた。その現金と、自分のノートPC、タブレット、スマホを持って来た。


甥っ子たちにへそくりが見つかる前に回収できてよかったー!

銀行口座作ったらまずこれを振り込もう…

電子マネー化したらあとはこっちのもんだ。



「な…!あちらのものを持ち込むのは禁止ですよ!?」と規律神が私の持ち物を見て声を荒げた。



「知りませんでした!!」


私も負けじと規律神を一言でぶった切る。




さーて、戸籍は?その人の名前は?住所は?と規律神に詰め寄った。




「本人に許可を取ってからです!」




ちっ!


先に家づくりからするか…




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