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戦国野望  作者: 丸に九枚笹
第四章
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第四章 51話 新しい官位と新しい家臣

1553年9月2日


義輝様から使者が来て、宴の前に朝廷からの使者ということで近衛様が二条城に来るから、早めに来るようにとの使者が来た。


そのため俺たちは昼過ぎに二条城へ向かった。


着くとすぐに大広間に通された。


皆も通され俺の後ろに控えている。


義輝「よく来た。関白近衛前久様が自らお越しじゃ。」


信輝「ハッ。」


近衛前久「右衛門佐、こたび帰国するそうだな。大峰家、そなたの帝への忠誠を謝し、帝から感謝のお言葉を賜った。そして右衛門佐、そなたを従四位下、右兵衛督に任ずる。」


信輝「ハッ。」


もう官位変わるのか。早い。やっと右衛門佐に慣れたのに。あれ?父上、正五位上じゃなかったっけ?いいのかそれ。京にいるとそうなるのか。京にいた三年の褒美だと思うか。


前久「ここまでは役目。ここからは縁者としてじゃ。武衛よ。これからも朝廷のため、縁戚の近衛家、足利家のために尽くしてくれよ。」


右兵衛督は武衛って呼ばれるのか。


信輝「ハッ。畏まりました。精進致します。」


この前久様は公家言葉使わないのがいいよな。おじゃるとか。麻呂とは言うけど。

この三年間で何人かの公家と会ったけど、あの言葉遣いには辟易した。

何考えてるかわかんないし、簡単に前言撤回とか、手の平返したりするし、二条、九条とかが軽いトラウマ。


前久「あと、そなたの御父上も従四位下、右京大夫への任官が決まっておる。」


信輝「ありがたき幸せ。」


前久「では大樹よ。頼んだぞ。」


義輝「ハッ。」



そう言って前久は帰っていった。


やっぱり公家は緊張するわ。苦手意識がついてしまっている。

武家伝奏の人が来てとかじゃなくて関白様自ら来て下さるとは光栄、なのか?正直わからん。


でも官位が上がるのはなんとなく嬉しい。


武衛様ってなんかかっこいいじゃん。皆にそう呼んでもらおう。



義輝「武衛よ。よかったな。」


信輝「ハッ。全て義輝様のお陰です。ありがとうございました。」


義輝「まあそれはよい。余からもそちに贈り物がある。持ってまいれ。」




義輝「いつも刀ばかりだが、そちは刀が好きであろう。これは今までの感謝の気持ちだ。三条宗近じゃ。つまり三日月宗近じゃな。」


信輝「え!よろしいいのですか?」


義輝「よい。本当はもっとそちにはあげたいくらいじゃ。」


信輝「ありがとうございます!」


天下五剣のうち、二振りが俺の手に。いいのか?これ大丈夫か?嬉しい。


義輝「では一度下がってよい。しばらくしたら宴じゃ。そうじゃ。手合わせでも致すか。」


信輝「はい。そうですね。最近してませんでしたね。」


義輝「では道場に行くか。」


俺たちは道場に行き、俺の近臣衆や藤孝殿も交じって、何度か手合わせを行った。皆勝ったり負けたり。一人を除いて。ここにいる者たちは全員がめちゃめちゃ強い。ただ、伊豆守秀胤だけはもう目指している次元が違う。この三年間でさらに上に行ってしまった。三年前からだが、今ではもはや誰も相手にならない。これが剣聖の血か。

そういえば伊豆に柳生に行くって言ってないや。まあいいか。

ん?師匠から学んだから柳生新陰流になるのであって、今は何なんだ?

でも柳生新陰流を編み出したくらいなんだから、もともと強いんだろう。

期待しよう。



義輝様の小姓に呼ばれ、俺たちは井戸で汗を流した後、宴席についた。

最近は少し酒も飲むようになった。まだ14だが、この時代では元服すれば普通に飲むらしい。

京に清酒や焼酎、ワインも持ってきているのでそれを飲んでいる。


義輝「武衛よ、寂しくなるぞ。」


信輝「はい、私もです。」


義輝「そちが本当に幕臣として仕えてくれたらな。それか余が信濃に行くか。」


信輝「是非、信濃にお越しください。」


義輝「そうじゃな。考えてもいいかもしれぬな。」


義輝様は本気で迷っているような言い方だった。


義輝「その時が来るかもしれぬ。そのために一人、余の家臣を信濃に連れて行ってくれ。」


信輝「はい、よろしいのですか?ただでさえ人いなくて大変なのに。」


義輝「いいのじゃ。そうじゃ、そちが一番仲良くしておる藤孝を連れて行け。詩に付けるという名目にしよう。」


え?マジ?


信輝(何か使った?)


肥後(『勧誘』やってないよ。)


陸奥(俺も別に『神託』使ってないよ。)


備前(きっとご本心なのでしょう。お受けするしかないです。)


信輝(そうだな。)


信輝「畏まりました。」


義輝「兵部、来てくれ。」


藤孝「はい。」


義輝「兵部には、詩付きとして武衛とともに大峰に行ってほしい。」


藤孝「よろしいので?」


義輝「兵部も行きたかったのか。余も行きたいのじゃ。」


藤孝「公方様は難しいのでは。」


義輝「やはりそうか。」


藤孝「では、私は武衛殿と信濃に行かせて頂きます。」


義輝「うむ。」


藤孝「宜しくお願い致します。」


信輝「こちらこそ宜しくお願い致します。」


こうして、まさかの展開だが、細川藤孝殿19歳を家臣とすることができた。



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