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一つの恋の……一報

 その知らせは思いもよらない所からもたらされた。


 エドモンドは100日祈祷の二か月目に入ろうとしていた。

 教会に籠ると言っても一日中祈る訳では無い為、政務は教会で与えられた部屋で毎日行っていた。

 それが王である父からの条件であり却って雑事に煩わされる事も無く、静かな環境で仕事は順調に捗っていた。

 別に行動を制限される事も無かった為、面会等も教会の応接室で行えて順調な滑り出しとなった。


 ある日リリアナの次兄であるサイモンが突然教会にいるエドモンドを訪ねて来た。


 彼には少々嫌われている自覚もあるし、リリアナの身に何かあったのかと慌てたがまだ寝たり起きたりを繰り返しているらしく目立った回復はないものの祈りの効果が出ていると信じたかった。


 今日は別件で、と前置きした上で彼から意外な人物の近況報告を聞くこととなった。


「別件とは何事ですか?」


「友人からウチと無関係でもないからと相談されて殿下の耳にも入れておいた方がいいだろうと思いまして」


「⋯⋯」


「実は私の親しくしている友人の妹の話なのです」


「そのご友人では無く?」


「はい、友人には信仰に篤い妹が居りまして、結婚は嫌だと自分は終生神に仕えるのだと言って修道院でシスターの修行をしているのです」


「ほぉ⋯⋯それで?」


「その友人が言うには妹の預け入れ先があのモントーレ修道院だそうです」


「⋯⋯モントーレ?」


「はい。あのアリーシャ・ドクトールいやもう平民ですから唯のアリーシャ嬢でしたか。彼女の入ったモントーレ修道院です」


「何かあったんだな?あのアリーシャ絡みで」


「えぇ。毎月手紙のやり取りを常としていたらしいのですが、手紙が来ない月があったそうで家族は大層心配していたそうです」


「⋯⋯」


「毎月の手紙は入所時心配する家族との約束であり、この2年間欠かした事の無い習慣だったらしいのですが」


「そして今月来た手紙で気になる事が書いてあったと言うのです」


「⋯⋯」


「手紙を預かりましたので取り敢えず読んで頂けますか?」


「拝見しよう」


 受け取った手紙には信じられない事が書いてあった。


「これが事実とすれば調べてみる必要がありそうだ、少し手紙を預かっても構わないだろうか」


「大丈夫です、友人も妹を心配していますが事実関係を調べようにもあの修道院ですし」


「早急に人をやって調べよう。これが本当なら支援者が居るはずだ」







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