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詩全集4

心に棲まうひしゃげた花菜

作者: 那須茄子
掲載日:2026/04/14

あの日の別れは 

もっと昔の地層に埋まっている気がする

そうずっと

崩れそうな光を飼いならしてきた


君といた頃は 

空の端に微かな模様が見えた

今はもう見えないのに 

その模様だけを追いかけてしまう

いつだって

その場限りの小さな宇宙で

寂しさは怖くなかった 

ただただ怒りが先で待っていることが怖かった


どこまで行けるか

考える暇もないほど 

日々は重力を増していく

楽しい方へ舵を切ることができたなら

どれほどよかったか

冗談で波を立てながら

痛みが痛みが痛みが痛みが痛みが

忘れようもない根として張っている


理想で描いた現実がゆっくりと

見つめている景色に上書きされ

思い出はその上を漂って 

残滓の粒になっていく


どうして別れたんだろう 

何を守りたかったんだろう

悲しみの灯りが僕の影を 

前へ長く伸ばしていく


時々 

体温が迷子になる 

時間があれば眠る

夢だと知っている世界で 

君に会ってからまた歩く

そしてまた涙を流しながら君の名前を呼ぶ


晴天とは程遠い 

終わらない曇り空の底でも

星を思い浮かべたなら

伝えたかった言葉を一通り並べてみる

ありふれていても良かったのに 

それができなかった

花菜はな、君は僕を一生責め続けてもいい

ひしゃげた花に枯れさせた僕は

咲いていだ

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