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プロローグ

プロローグ



天井、壁、そして床。


全てが白く染まった自分の部屋に普段は顔を見せないドワーフが入って来たのに気が付き、アフローデは書類から顔を上げた。


「マグヌス。 珍しいわね、ここに来るなんて。」



部屋と同じく白い机の傍まで歩いてきたマグヌスはアフローデに向かってむっつりと言った。


「今回の分は、終わったのか?」


「ええ。 成功6、失敗127。 相変わらず成功率は低いわ。 スキルの方は?」


「いつも通りだ、問題ない。 どいつもこいつも、工夫などない。そもまま使うだけだ。」



マグヌスの返事を聞いてため息をつき、アフローデは手に持った書類を机の上に置いた。


「貴方は良いわよ。 修正箇所なんてほとんど無いんだから。 私なんて成功例を6作るために、20倍もの失敗が生まれるのよ。 失敗した人間にだって人生も、尊厳もあったのよ?」


「人生については、終わっている。 だからこその転生だ。 限られたリソースを回さねば、成り立たない。」


「それはそうだけど……失敗して人間以外に入れば、全ての記憶と知性を失うのよ? 転生の意味が無いじゃない?」


「……それは俺達が考える事ではない。 俺達は担当者に過ぎぬ。 失敗者にイレギュラーはないのか?」



そうマグヌスに言われてアフローデははっとした表情になった。


「いるわ……。 ええ、今回はいるのよ。 1人だけ。 知性と人としての記憶は留めているわ。 でも、無理でしょうね。」


「何故そう思う?」


「せっかく記憶が残せたのに。 いえ、残っているからこそ気の毒でならないわ。 あんな弱い生き物に。 でも知性が宿るのは初めての事だわ。」


「何に転生したんだ?」


「——転生先は、スライムよ。」




プロローグ 完






プロローグを入れるか迷いましたが、まあやってみるかと(笑)

都合が悪くなったら消すかも!

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