表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】異世界スプーンおじさん~世界を救う勇者  作者: 楊楊
第二章 領主編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
90/90

90 信仰心の行方

 ある日、ルシルさんが相談に来た。


「どうしたんですか?もう信仰心が貯まったのですか?」

「実は、思ったほど貯まっていないのです。それで相談に来たのですが・・・」


 どうもおかしい。

 馬鹿女神の時よりもハイペースで信者数は増え、グッズの売り上げも伸びているのに・・・どういうことだろうか?


「まさか、ガネーシャ様が無駄遣いをされているとか?」

「いえ・・・無駄遣いというか・・・なんと言うか・・・」


 詳しい話をルシルさんから聞いて、唖然とした。


「そ、そんな・・・この世界を維持する力のすべてをガネーシャ様が賄っているということですか!?馬鹿女神・・・じゃなかった・・・エリス様の力で、世界を維持しているのではないのですか?」


 驚きのあまり、「馬鹿女神」と言ってしまった。


「「馬鹿女神」という発言は見逃しましょう。まあ、私も驚きましたからね。ガネーシャ様が言うには、最初の取り決めでは、世界の維持に使う力は折版ということだったらしいのですが、ガネーシャ様が天界に帰れないことをいいことにエリス様が天界で勝手に手続きをして、世界の維持に使う力をすべてガネーシャ様持ちにしてしまったようです」


「それって・・・かなり問題じゃないでしょうか?」


「もちろん規定には違反しています。どうも書類まで偽造しているようです。ガネーシャ様に聞いたところ、何度か、よく確認せずに書類にサインしたことがあると言われていました」


 ガネーシャもその辺は、駄目な神様だ。


「状況を整理すると、信仰心は集まっているけど、支出が多いからあまり貯まっていないということですね?」


「そのとおりです」


「それで、今のペースで信仰心を集めた場合、どれくらい時間が掛かるのでしょうか?」


「そうですね・・・ざっとですが、50年くらいかと」


 50年か・・・俺もその頃には、生きていないかもしれない。

 後継者を育てて・・・その間に馬鹿女神が何かやらかすかもしれないしな・・・


「それで、最初の取り決めのとおりに支出を戻した場合はどうなるのですか?」


「それだと、半年もあれば何とかなるでしょう」


「どうにかして、支出を最初の取決めのとおりに戻せませんか?」


 ルシルさんが、困ったように言う。


「できなくは、ないです。ただ、少々問題が・・・」


 ルシルさんが言うには、ルシルさんが、ガネーシャの代わりに天界に戻って、手続きすることは可能のようだ。


「ただ、そんなことをすると、エリス様の妨害が予想されます。天罰という形で、何かしらの実力行使に出ることも考えられます。あのエリス様ですから、どんなことをしてくるか・・・」


 俺は少し考えて言った。


「少し、こちらも考えさせてください。それから結論を出しましょう」



 ★★★


 早速、関係者を集めて会議を行った。

 ルシルさんが説明すると、唖然となった。

 温厚なカヨさんも、激怒している。


「酷すぎます!!いくら神様でも、そんなことが許されていいはずは、ありません」


 偶々、勇者の町に来ていたサチコさんも続く。


「本当に酷い奴だ!!被害者はガネーシャ様だけじゃないよ。私たちもだよ。それに愛子ちゃんもルシルさんだって、酷い目に遭っているしね」


 それはそうだ。

 転移させるにしても、もう少し転移者の立場に立った対応をしてくれていれば、こんなことには、ならなかっただろうしな。


「それでルシルさん。もしエリス様が妨害してくるとして、どんなことが考えられますか?」


「そうですね・・・まずは、神器を使えないようにするでしょうね・・・」


 それはちょっと困る。

 かなり手が離れたとはいえ、この町は俺たち転移者の神器頼みのところがあるからな・・・


 ガネーシャが言う。


「それは心配ないぞ。我が加護を与えれば、神器はそのまま使えるはずだ」


 愛子ちゃんがツッコミを入れる。


「ガネーシャさん、また無駄遣いしたら駄目だよ」


 これにはルシルさんが反応する。


「それはいい案かもしれませんよ。というのも、神器に加護を与えたところで、世界の維持に比べれば、微々たるものですからね」


「だったら、他の転移者の神器に加護を与えてもらっても、いいでしょうか?」


「うむ」


 ルシルさんが続ける。


「後は、エリス様が直接乗り込んで来ることでしょうね。下界に降りると、かなり力が制限されるとはいえ、一応は神様ですからね」


「一応は」って・・・


 いくら神器があるからといって、神様と戦うのは、リスクが大きすぎる。


 議論も平行線をたどる。


 そんな時、会議室にエスタエーデル様がやって来た。


「話を聞かせてもらったが、心配することはない。この地で戦う限りは、負けはせんぞ」


 一同が騒然となった。


 一体、どういうことだろうか?

気が向きましたら、ブックマークと高評価をお願い致します!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ