指輪
「さて、それじゃあアンリエット。一緒に指輪を用意しに行こうぜ」
「はい、ジェイド様」
ジスランとの口論の末、アンリエットとの婚約指輪を自分で用意することを認めさせたジェイド。
アンリエットを連れて、指輪を買いに行くことにした。
「いらっしゃいませ」
「婚約指輪を買いに来た」
「どうぞこちらへ」
店員に案内され、奥の部屋に入るジェイドとアンリエット。
「デザインはいかがしますか?」
「アンリエットに似合うものを用意してくれ」
「では、こちらなどはいかがでしょうか」
次々と提示される指輪のデザインに、アンリエットは心を踊らせる。
「どれも素敵ですね、ジェイド様」
「そうだな、良い物ばかりだ」
「でも、私最初に見せていただいたものが気になっていて」
アンリエットの言葉に、店員は手を止めて最初のデザインのものを再びアンリエットに見せる。
「こちらでしょうか?」
「ええ!とても可愛いわ」
「うん、アンリエットに似合いそうだな。婚約指輪はこれにしよう。石はどうする?」
「その…できればジェイド様と私の誕生石が良いです」
「素敵なお考えです」
アンリエットの言葉に、店員も頷く。
「それなら、トパーズとダイヤモンドか」
店員がまた頷いた。
「それでしたらすごく素敵な婚約指輪をお約束致します」
「では、お願いしますね」
「これでデザインは確定で大丈夫でしょうか?」
店員の言葉に、ジェイドは頷く。
「ああ。特に変更する気は無い」
「では、三ヶ月後にお納めいたします」
「よろしく頼む」
ということで、婚約指輪の用意も無事完了した。
「お父様、みてください!婚約指輪のデザインが決まりました!三ヶ月後には出来上がりますよ!」
「おや、もう決めたのかい?ゆっくりでも良いんだよ?」
「だって、ジェイド様との婚約指輪なんですもの!はやく身につけたいわ!」
アンリエットは、屋敷に帰るなりジスランに指輪のデザインを見せる。
「おや、アンに似合いそうな可愛らしい指輪だね」
「ふふ、いいでしょう?」
「ああ。ジェイドにしては悪くない」
満足そうに頷くジスランに、アンリエットはさらにご機嫌になる。
「ああ、出来上がりが楽しみだわ!」
「そうだね。きっとアンも満足する仕上がりになるだろう」
ジャンヌも、心の中でジスランの言葉に頷く。
ジェイドもはしゃぐアンリエットの姿に、嬉しそうに笑って見守っていた。




