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渋谷少女A―続編・山倉タクシー  作者: 多谷昇太
第二章 デュランス河のほとりで

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凄むヤクザ風の男たち

「やつらだ。車の形でわかる」山倉が警告する。私は山倉と顔を見かわして互いにひとつうなずき合う。抱いた幼女を女性に託す。老人ながら私たち2人はやる気だ。車のドアが開いて男性が2人降りて来、鉄柵を躊躇なく超えて私たちの元へと上がって来た。2人とも40年配のようだがうち1人はさきほど私を殴って逃げた男とすぐに見分けがつく。その男が「おい、お前ら。その子をこちらに渡せ。すぐに渡せばよし。さもないと幼児誘拐で警察に通報するぞ」と凄む。云い返そうとする私を制して「いや、そうも行かないんだ。この人たち(つまり女性2人と私)の話を聞くとお宅の挙動にはどうにも不審な点がある。納得する説明を聞かないうちには渡す分けには行かないな」と山倉が応じるのに「なんだとお?…てめえは何だ?!ただのクモ助だろ!余計なことに首を突っ込まねえ方が身のためだぞ」といかにもヤクザ然とした風に脅しをかけながら「おい」と首をふっていま1人の男に何事かを指図する。「おう」と応じた男が土手を下って川沿いのプロムナードへと降りて行く。しかし男らの意図をすばやく察知した、幼女を抱いている女性が「止めて!その男を止めて!ダンベルを川に沈めるつもりよ!」と鋭い声を上げた。私はすばやく追いすがり男に組みつく。「てめえ」一声あげて男が私の両襟首をひっ掴み足払いをかけて地面に倒した。年甲斐もなく云いわけしたくないが私はこれでも若い頃には柔道をやっていてバランス力は人一倍あった。相撲も強かった。しかし件の長、年にわたる(何と20年以上!)ストーカー災禍のおかげで8年ほど前にとうとう私はガンを患い(胆管ガンだった。胃とすい臓、十二指腸の一部も切除した。

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